Name
鳥谷部大樹
Work
Well-beingに生きる人の輪を広げること
Dream
地球と将来世代がWell-beingであること
2024.02.09
ウェルビーイングの普及やビーチクリーン事業、そして夫婦の夢を形に変えるワークショップの開催など、多方面で活躍する鳥谷部大樹さん。今回はそんな鳥谷部さんから仕事や家族、そして今後の活動について盛りだくさんでお届けします。
ーーお名前と簡単なプロフィールをお願いします。
鳥谷部さん:鳥谷部大樹です。現在はウィルグループという企業で経営幹部層を中心としたウェルビーイングの普及やコーチングのレクチャーなどの人事関連に携わっています。そのほか、久米島への移住をきっかけに Well-Being & Coaching Nangoku という会社を立ち上げて、企業向けにWell-beingに関連するワークショップを提供したり、久米島のビーチを綺麗にする「ビーチ・クリーン事業」をしています。久米島には2020年3月に移住したので、今年で4年目になりますね。
ーー大自然の中で暮らしながらお仕事をされているとのことですが、そうした前例はあったのでしょうか?
鳥谷部さん:前例はないですね。でも妻とは「いつかは自然の中で暮らしたいね」という話をしていたので、育休を取ったタイミングで東京を離れて、山梨県の芦川(あしがわ)という地域に移住したんです。期間は1ヶ月くらいだったと思います。実験的に移住したのですが、それが僕と妻にとって本当に良い体験で、何よりも子供たちが喜んでいたのを見て移住を決意しました。それから移住先を本格的に探し始めて、最終的に久米島に決めました。
ーー憧れの働き方ですね。鳥谷部さんはウェルビーイングを大切にされていますが、やはりお仕事がきっかけなのですか?
鳥谷部さん:仕事というより、ポジティブ心理学に出会ったことが大きいと思います。
僕は学生時代に塾の講師をしていたのですが、ポジティブ心理学を学ぶ前と後では、生徒の学力が大きく変わったんですよね。それで「これは効果があるな」と実感しました。そこからウィルグループに出会って、会長がポジティブ心理学を掲げているところにご縁を感じて現在に至ります。
僕としては、これからはウェルビーイングの時代だと確信していたので、ポジティブ心理学の創始者セリグマン博士をお招きして、ウィルグループで講演会を開いたり、セリグマン博士のファシリテーターとしてポジティブ心理学をレクチャーさせていただき、少しずつ認知を広めていきました。その結果、2019年からウィルグループでもウェルビーイングを掲げることにつながりました。
ーー久米島での活動もさらに進めたいと伺いました。
鳥谷部さん:そうですね。漂着ゴミがとても多いので、ビーチを綺麗にする活動をもっとしたいと思っています。宮古島にしても石垣島にしても、観光地の美しさって、そこにいる人の努力によって保たれているんです。実際、台風直後のゴミの散らかりようには、驚くものがあります。
それは自分が出したゴミではありませんが、流れ着いたゴミが島を汚しているのであれば、できる限り綺麗にしたいと思っています。それは僕がどれだけ頑張っても解決できない問題ではありますが、生きている限り活動できることでもありますし、活動自体がバトンのように後世に受け継がれていけば、いつかは解決する日が来るのではと思っています。
環境が人を変え、家族の温かい思いが生きるエネルギーとなる
ーーこれまでの鳥谷部さんの人生で、大変だったことや苦労したことなどを教えてください。
鳥谷部さん:入社当初は新規営業に配属されたんですね。なので、とにかく毎日テレアポ業務でした。当時の1日の電話目標件数が300本でしたかね。1日9時間、とにかく電話をかけ続けていて、そのときは本当に大変でした。
同期が次々と成果を出すなか、自分はアポイントさえ取れず、3300件テレアポしてようやく1件でしたから。そんな毎日が続いていて心が疲れてしまったのか、世界が白黒に見えてきたのを今でも覚えています。
それでまだ何も達成していなかったのですが、会社を辞めようと思いました。その当時は「こんちくしょう」という気持ちにさえなれなかったんですよ。今思うとそれが大変だったことですね。
ーーそうした辛い経験を乗り越えた先に、鳥谷部さんはどのようなことを学んだのでしょうか。
鳥谷部さん:1番学んだことは、自分がテレアポに向いてないってことかな(笑)。学びとは言えないかもしれませんけど・・・。その後、別の部署に異動してなんとか成果を出せたのですが、それでも日々の辛さは変わらなかったんですよ。当時は転職活動する時間もありませんでしたし。
でも結局、幸か不幸か会社がグループ会社に吸収合併されることになって、顧客であった大手家電量販店に1年ほど出向したんです。不思議なことに、テレアポはまったく向いていなかったのですが、対面販売での成績は抜群で、トップまで行きました。
そのとき「人には向き不向き、強みや弱みがあるな」と改めて学びました。
自分自身がどこで花を咲かせたいかを決めて、そこで全力を尽くすことが大切なのだと思います。
ーー社会では今も精神論を持ち込む場面がありますが、やはり周囲の環境が大切だと思いました。
鳥谷部さん:そう思います。たとえばバナナは南国の食べ物なので、土壌や気候が違う東京では育たないわけです。しかも食べられるまでに、2年半ほどの時間が必要です。八百屋で売っているのを見ると、いつでも手に入ると思いがちですが、実際にバナナを育ててみると、食べられるようになるまで辛抱強く待たなくてはならないことがわかります。
つまりバナナには、最適に育つ環境と固有の命のサイクルがあるのです。この考えは、人間にとっても大切なのではないかと思っています。精神論も大切ですが、同時に、最適な環境であるか、とか、その人固有の命のサイクルを尊重できているか、ということも大事だと思うのです。
ーー今の話にも通じると思いますが、鳥谷部さんにとっての人生のターニングポイントやそれをどう乗り越えたかについてお聞かせください。
鳥谷部さん:当時お付き合いしていた彼女、現在の妻ですが、彼女と彼女の母から言われた言葉が自分にとってターニングポイントでした。じつは、吸収合併で会社がなくなることを聞いたのは、両家顔合わせの2週間前だったんです。僕としては「どうしたものか」と思いますよね。
そのとき妻が「会社がなくなっても、あなたの価値は変わらない」「ここから自分らしく生きれば良いじゃない」と言葉をかけてくれたのをよく覚えています。妻の母も「自分が望んだ会社に籍を残しながら、大手企業で働けるのは本当に尊いものよ」って言ってくれて、それは本当にありがたかったです。
やはり、パートナーからの言葉はすごく大切だと改めて感じました。2人からの言葉がなければ、今も無力感を抱えたままの人生だったかもしれません。温かい言葉をかけてくれる人がいたからこそ、自分の可能性を信じて、また人生のハンドリングができているのだと思います。
ーー言葉が与える影響は大きいですね。それは現在鳥谷部さんがされているコーチングにもつながる気がします。今後はどのようなことにチャレンジしたいとお考えですか?
鳥谷部さん:僕は文章を書くことが好きで、先日『半径5メートルから始める ウェルビーイングの育て方』という本を出版しました。文章を書くのはとても大変ですが、その時間こそが僕にとってはまさにウェルビーイングで、書くというプロセスそのものに喜びを感じるんです。
読んでいただいた方に「良かった」と言っていただけるのはもちろん嬉しいですが、それ以上に、自分が伝えたい内容を、自分の言葉で表現できたときが最高の報酬のような気がしています。
これからも、自分の考えや大切にしたいことを書き続けていく人生を送りたいと思っています。「全身全霊心を込めて書きたいことを書く」という生き方をこれからも大切にしていきたいですね。
夢を描き、行動する。そして常に自分自身の本当の想いに向き合う事が大切。
ーーご夫婦でもワークショップを開催しているとお聞きしました。
鳥谷部さん:夫婦向けのワークショップも開催していて、僕たちにとっても大切な活動です。夫婦で一緒に夢を描くワークショップなのですが、夫婦であってもそれぞれが夢を持って生きること、そして夫婦で一緒に夢を描いて生きること、どちらも大切だと思っています。
なので、その両方を実現できるようにお手伝いするのが目的です。それは夫婦にとって良いチームビルディングにつながると考えていますし、実際これまでの経験から、夫婦で描いた夢って実現していくんです。それをいろいろな人に体験してほしいという思いから「夫婦のクロスビジョン」というワークショップ」を開催しています。先日も7組のご夫婦と一緒にオンラインで開催しまして、とても有意義な時間を過ごしました。
ーー夫婦向けのワークショップは珍しいですね。
鳥谷部さん:そうですね。ワークショップそのものも面白いのですが、ワークショップが生まれるプロセスの方が僕にとっては面白かったというのもあります。
僕の妻は、アマゾンに住む先住民を訪れるツアーをライフワークにしていて、これまで映画を作ったり、写真集を作ったりしているんですね。妻から「アマゾンに行きたいんだけど」と最初に聞いたときは「転職でもするのかな?」と思ったのですが、そしたら「先住民の所に行きたいんだけど」って言葉が返って来てビックリしたんですけど(笑)。
妻の夢を聞いた後、しばらくは夫婦で意見の対立がありました。でも最終的に僕が思ったのは、彼女の夢を制約したくないということ。そして彼女自身の可能性を信じて、イキイキと生きてほしいということでした。その体験がワークショップを開くきっかけです。
夫婦であればすれ違うことも当然あります。でもお互いに夢を持ち、それを「2人の共通の夢」に変えられたときには、すごくパワフルな関係性になるんです。
ーー最後に、鳥谷部さんにとっての幸せや、ウェルビーングな瞬間についてお聞かせください。
鳥谷部さん:書きたいことに向かって、あれやこれやと葛藤している時間ですね。自分が書きたいものって、最初からハッキリしているとは限らないんです。文章を書き進めていくうちに「自分はこれが書きたかったんだ」ということが初めてわかる。少なくとも僕の場合はそうです。
なので「この言葉じゃない」「この言い回しじゃない」と何度も繰り返しながら、自分が本当に書きたいことを見つけること。この経験が僕にとってはウェルビーイングだと思っています。
あとは、余計なことは考えずに黙々とビーチのゴミを拾っているときもウェルビーイングを感じます。綺麗になったという感じより、綺麗にするために黙々と作業するのが心地よくて、もしかしたら瞑想に近いものがあるのかもしれませんね。
それともちろん、自然のなかで子供たちとのびのび過ごすのも僕にとって大切なウェルビーイングですよ。一番下の子は、大のパパっ子なんです。
ーー自分の思いを書き留めるだけでも、ウェルビーイングになる気がします。
鳥谷部さん:条件付きではありますが、そうだと思います。その条件とは「他者に期待しないこと」です。「読んで欲しい」とか「反応して欲しい」など、他者に期待する気持ちは理解できますが、それだと書くことそのものの喜びが半減してしまう。そうではなく「書く」行為に集中し、自分自身と向き合えたときにウェルビーイングが高まるのではないかと思っています。
自分にしかできない体験の中に、本当の価値を見出すことが大切なのではないでしょうか。誰かの承認ではなく「自分だけの価値」をこれからも積み重ねていきたいですね。
hako
フリーライター 1年半で300本を執筆。オウンドメディア ・企業コラム ・インタビュー記事などのジャンルにたずさわる。 ピアノ、料理、愛犬、神社散歩が趣味。 たまに高浮上しつつ、持続可能な低浮上が心地よい。
関連記事
【INTERVIEW. No18】自分が幸せだと心の底から思える人生を。自分の好きなことをして生きていく
【INTERVIEW. No19】忙しい毎日に1杯のお茶時間を カラダとココロが整う薬膳茶「ME TIME TEA」
Article
search
fast_forward
About us
Wellbeing media “MiCORAY” makes your days a little brighter.
Copyright © 2026 MiCORAY.
SNS

Name
鳥谷部大樹
Work
Well-beingに生きる人の輪を広げること
Dream
地球と将来世代がWell-beingであること
【INTERVIEW】ウェルビーイングをもっと身近に感じてほしい。自分の本当の価値は、自分の内側にこそある
2024.02.09
ウェルビーイングの普及やビーチクリーン事業、そして夫婦の夢を形に変えるワークショップの開催など、多方面で活躍する鳥谷部大樹さん。今回はそんな鳥谷部さんから仕事や家族、そして今後の活動について盛りだくさんでお届けします。
ーーお名前と簡単なプロフィールをお願いします。
鳥谷部さん:鳥谷部大樹です。現在はウィルグループという企業で経営幹部層を中心としたウェルビーイングの普及やコーチングのレクチャーなどの人事関連に携わっています。そのほか、久米島への移住をきっかけに Well-Being & Coaching Nangoku という会社を立ち上げて、企業向けにWell-beingに関連するワークショップを提供したり、久米島のビーチを綺麗にする「ビーチ・クリーン事業」をしています。久米島には2020年3月に移住したので、今年で4年目になりますね。
ーー大自然の中で暮らしながらお仕事をされているとのことですが、そうした前例はあったのでしょうか?
鳥谷部さん:前例はないですね。でも妻とは「いつかは自然の中で暮らしたいね」という話をしていたので、育休を取ったタイミングで東京を離れて、山梨県の芦川(あしがわ)という地域に移住したんです。期間は1ヶ月くらいだったと思います。実験的に移住したのですが、それが僕と妻にとって本当に良い体験で、何よりも子供たちが喜んでいたのを見て移住を決意しました。それから移住先を本格的に探し始めて、最終的に久米島に決めました。
ーー憧れの働き方ですね。鳥谷部さんはウェルビーイングを大切にされていますが、やはりお仕事がきっかけなのですか?
鳥谷部さん:仕事というより、ポジティブ心理学に出会ったことが大きいと思います。
僕は学生時代に塾の講師をしていたのですが、ポジティブ心理学を学ぶ前と後では、生徒の学力が大きく変わったんですよね。それで「これは効果があるな」と実感しました。そこからウィルグループに出会って、会長がポジティブ心理学を掲げているところにご縁を感じて現在に至ります。
僕としては、これからはウェルビーイングの時代だと確信していたので、ポジティブ心理学の創始者セリグマン博士をお招きして、ウィルグループで講演会を開いたり、セリグマン博士のファシリテーターとしてポジティブ心理学をレクチャーさせていただき、少しずつ認知を広めていきました。その結果、2019年からウィルグループでもウェルビーイングを掲げることにつながりました。
ーー久米島での活動もさらに進めたいと伺いました。
鳥谷部さん:そうですね。漂着ゴミがとても多いので、ビーチを綺麗にする活動をもっとしたいと思っています。宮古島にしても石垣島にしても、観光地の美しさって、そこにいる人の努力によって保たれているんです。実際、台風直後のゴミの散らかりようには、驚くものがあります。
それは自分が出したゴミではありませんが、流れ着いたゴミが島を汚しているのであれば、できる限り綺麗にしたいと思っています。それは僕がどれだけ頑張っても解決できない問題ではありますが、生きている限り活動できることでもありますし、活動自体がバトンのように後世に受け継がれていけば、いつかは解決する日が来るのではと思っています。
環境が人を変え、家族の温かい思いが生きるエネルギーとなる
ーーこれまでの鳥谷部さんの人生で、大変だったことや苦労したことなどを教えてください。
鳥谷部さん:入社当初は新規営業に配属されたんですね。なので、とにかく毎日テレアポ業務でした。当時の1日の電話目標件数が300本でしたかね。1日9時間、とにかく電話をかけ続けていて、そのときは本当に大変でした。
同期が次々と成果を出すなか、自分はアポイントさえ取れず、3300件テレアポしてようやく1件でしたから。そんな毎日が続いていて心が疲れてしまったのか、世界が白黒に見えてきたのを今でも覚えています。
それでまだ何も達成していなかったのですが、会社を辞めようと思いました。その当時は「こんちくしょう」という気持ちにさえなれなかったんですよ。今思うとそれが大変だったことですね。
ーーそうした辛い経験を乗り越えた先に、鳥谷部さんはどのようなことを学んだのでしょうか。
鳥谷部さん:1番学んだことは、自分がテレアポに向いてないってことかな(笑)。学びとは言えないかもしれませんけど・・・。その後、別の部署に異動してなんとか成果を出せたのですが、それでも日々の辛さは変わらなかったんですよ。当時は転職活動する時間もありませんでしたし。
でも結局、幸か不幸か会社がグループ会社に吸収合併されることになって、顧客であった大手家電量販店に1年ほど出向したんです。不思議なことに、テレアポはまったく向いていなかったのですが、対面販売での成績は抜群で、トップまで行きました。
そのとき「人には向き不向き、強みや弱みがあるな」と改めて学びました。
自分自身がどこで花を咲かせたいかを決めて、そこで全力を尽くすことが大切なのだと思います。
ーー社会では今も精神論を持ち込む場面がありますが、やはり周囲の環境が大切だと思いました。
鳥谷部さん:そう思います。たとえばバナナは南国の食べ物なので、土壌や気候が違う東京では育たないわけです。しかも食べられるまでに、2年半ほどの時間が必要です。八百屋で売っているのを見ると、いつでも手に入ると思いがちですが、実際にバナナを育ててみると、食べられるようになるまで辛抱強く待たなくてはならないことがわかります。
つまりバナナには、最適に育つ環境と固有の命のサイクルがあるのです。この考えは、人間にとっても大切なのではないかと思っています。精神論も大切ですが、同時に、最適な環境であるか、とか、その人固有の命のサイクルを尊重できているか、ということも大事だと思うのです。
ーー今の話にも通じると思いますが、鳥谷部さんにとっての人生のターニングポイントやそれをどう乗り越えたかについてお聞かせください。
鳥谷部さん:当時お付き合いしていた彼女、現在の妻ですが、彼女と彼女の母から言われた言葉が自分にとってターニングポイントでした。じつは、吸収合併で会社がなくなることを聞いたのは、両家顔合わせの2週間前だったんです。僕としては「どうしたものか」と思いますよね。
そのとき妻が「会社がなくなっても、あなたの価値は変わらない」「ここから自分らしく生きれば良いじゃない」と言葉をかけてくれたのをよく覚えています。妻の母も「自分が望んだ会社に籍を残しながら、大手企業で働けるのは本当に尊いものよ」って言ってくれて、それは本当にありがたかったです。
やはり、パートナーからの言葉はすごく大切だと改めて感じました。2人からの言葉がなければ、今も無力感を抱えたままの人生だったかもしれません。温かい言葉をかけてくれる人がいたからこそ、自分の可能性を信じて、また人生のハンドリングができているのだと思います。
ーー言葉が与える影響は大きいですね。それは現在鳥谷部さんがされているコーチングにもつながる気がします。今後はどのようなことにチャレンジしたいとお考えですか?
鳥谷部さん:僕は文章を書くことが好きで、先日『半径5メートルから始める ウェルビーイングの育て方』という本を出版しました。文章を書くのはとても大変ですが、その時間こそが僕にとってはまさにウェルビーイングで、書くというプロセスそのものに喜びを感じるんです。
読んでいただいた方に「良かった」と言っていただけるのはもちろん嬉しいですが、それ以上に、自分が伝えたい内容を、自分の言葉で表現できたときが最高の報酬のような気がしています。
これからも、自分の考えや大切にしたいことを書き続けていく人生を送りたいと思っています。「全身全霊心を込めて書きたいことを書く」という生き方をこれからも大切にしていきたいですね。
夢を描き、行動する。そして常に自分自身の本当の想いに向き合う事が大切。
ーーご夫婦でもワークショップを開催しているとお聞きしました。
鳥谷部さん:夫婦向けのワークショップも開催していて、僕たちにとっても大切な活動です。夫婦で一緒に夢を描くワークショップなのですが、夫婦であってもそれぞれが夢を持って生きること、そして夫婦で一緒に夢を描いて生きること、どちらも大切だと思っています。
なので、その両方を実現できるようにお手伝いするのが目的です。それは夫婦にとって良いチームビルディングにつながると考えていますし、実際これまでの経験から、夫婦で描いた夢って実現していくんです。それをいろいろな人に体験してほしいという思いから「夫婦のクロスビジョン」というワークショップ」を開催しています。先日も7組のご夫婦と一緒にオンラインで開催しまして、とても有意義な時間を過ごしました。
ーー夫婦向けのワークショップは珍しいですね。
鳥谷部さん:そうですね。ワークショップそのものも面白いのですが、ワークショップが生まれるプロセスの方が僕にとっては面白かったというのもあります。
僕の妻は、アマゾンに住む先住民を訪れるツアーをライフワークにしていて、これまで映画を作ったり、写真集を作ったりしているんですね。妻から「アマゾンに行きたいんだけど」と最初に聞いたときは「転職でもするのかな?」と思ったのですが、そしたら「先住民の所に行きたいんだけど」って言葉が返って来てビックリしたんですけど(笑)。
妻の夢を聞いた後、しばらくは夫婦で意見の対立がありました。でも最終的に僕が思ったのは、彼女の夢を制約したくないということ。そして彼女自身の可能性を信じて、イキイキと生きてほしいということでした。その体験がワークショップを開くきっかけです。
夫婦であればすれ違うことも当然あります。でもお互いに夢を持ち、それを「2人の共通の夢」に変えられたときには、すごくパワフルな関係性になるんです。
ーー最後に、鳥谷部さんにとっての幸せや、ウェルビーングな瞬間についてお聞かせください。
鳥谷部さん:書きたいことに向かって、あれやこれやと葛藤している時間ですね。自分が書きたいものって、最初からハッキリしているとは限らないんです。文章を書き進めていくうちに「自分はこれが書きたかったんだ」ということが初めてわかる。少なくとも僕の場合はそうです。
なので「この言葉じゃない」「この言い回しじゃない」と何度も繰り返しながら、自分が本当に書きたいことを見つけること。この経験が僕にとってはウェルビーイングだと思っています。
あとは、余計なことは考えずに黙々とビーチのゴミを拾っているときもウェルビーイングを感じます。綺麗になったという感じより、綺麗にするために黙々と作業するのが心地よくて、もしかしたら瞑想に近いものがあるのかもしれませんね。
それともちろん、自然のなかで子供たちとのびのび過ごすのも僕にとって大切なウェルビーイングですよ。一番下の子は、大のパパっ子なんです。
ーー自分の思いを書き留めるだけでも、ウェルビーイングになる気がします。
鳥谷部さん:条件付きではありますが、そうだと思います。その条件とは「他者に期待しないこと」です。「読んで欲しい」とか「反応して欲しい」など、他者に期待する気持ちは理解できますが、それだと書くことそのものの喜びが半減してしまう。そうではなく「書く」行為に集中し、自分自身と向き合えたときにウェルビーイングが高まるのではないかと思っています。
自分にしかできない体験の中に、本当の価値を見出すことが大切なのではないでしょうか。誰かの承認ではなく「自分だけの価値」をこれからも積み重ねていきたいですね。
hako
フリーライター 1年半で300本を執筆。オウンドメディア ・企業コラム ・インタビュー記事などのジャンルにたずさわる。 ピアノ、料理、愛犬、神社散歩が趣味。 たまに高浮上しつつ、持続可能な低浮上が心地よい。
関連記事
【INTERVIEW. No18】自分が幸せだと心の底から思える人生を。自分の好きなことをして生きていく
【INTERVIEW. No19】忙しい毎日に1杯のお茶時間を カラダとココロが整う薬膳茶「ME TIME TEA」
Article
search
fast_forward
About us
Wellbeing media “MiCORAY” makes your days a little brighter.
Copyright © 2026 MiCORAY.
SNS
コメント