スーパーやメディアで注目されることが増えたオーガニック製品。健康志向の方だけでなく、環境問題を考える方や、小さなお子さんがいる方も、気になっている方が増えているのではないでしょうか。今回はそんな「オーガニック」について、注目される理由やその目的などから詳しく解説していきます。こちらを読んでオーガニックの魅力に触れることで、普段選んで購入する製品や、環境問題について今後の生活においての考え方が、少し変わってくるかもしれません。オーガニックとはまず「オーガニック」とは「有機」と同じ意味で用いられます。農薬や化学肥料に頼らずに、自然の恵みによる本来の農業の姿。または、人と地球環境を考えながら行う栽培方法や加工方法です。そういった理念に基づき、作られた製品をオーガニック製品と呼びます。オーガニックの目的オーガニックの目的は、人間と同じく地球上に生きる動物や植物などの、自然界における食物連鎖を守り、自然の摂理に沿って地球環境を良くしていくことです。よく、人間の健康や安全に特化しているように捉えられがちですが、本当の目的は人間と自然環境の共存にあります。オーガニック商品はなぜ高いのか有機野菜や今人気のオーガニックコットンなど、オーガニックの商品は高価でこのご時世、手が出しづらいイメージがありますよね。でもそれは、農薬や化学肥料に頼らない分、人が自然の力を借りて、手間ひまをかけて作っているからこそなのです。たとえば、農薬を使えば虫はよってきません。さらに化学肥料を使えば、ある程度放置しても栄養の補給ができるでしょう。ただし、それらは土の中の微生物や有機物にまで影響が及びます。そのせいで植物は枯れ、それを餌とする動物までも被害を被ることにもなり得ます。さらに、ものによっては化学肥料を使用する生産者に、肌荒れや健康被害が及ぶこともあるかもしれません。そういったことを防ぐための有機栽培であり、実行するにはその分、人の手が必要となります。人件費もがかかる上に、国産となればまたさらに高くなる。オーガニック製品を作るにあたって、それだけコストと手間がかかってしまうからこそ商品の値段もそれなりになってしまうんですね。ただし、有機栽培よりもお金がかかる栽培方法もあるため、オーガニックではない方が高級なものも中にはあります。オーガニックが選ばれる理由オーガニックを選ぶ、消費者側の理由としては以下のような様々なことが挙げられます。身体に安全で健康にいいとされる単純に美味しい生産者さんの想いに応えたいまた日本の芸能人や海外セレブに、インフルエンサー達など様々な著名人が取り入れていることから、影響を受けて選んでいる方も多いはず。他にも、人間の身体に加え、環境への配慮を考えて作られたオーガニックの理念、またそれを実現するために難しい問題に取り組み、手をかけて作っている人たちへの共感や関心から選ばれていることもあります。国によっても違いますが、オーガニックと認められるには様々な基準をクリアした上で、さらに継続して審査を受ける必要があったりと、オーガニックを名乗る製品を作るのは容易ではありません。そこまでして、生産するからこそ人と地球環境への想いに胸打たれる人も多いのではないでしょうか。日本のオーガニック事情海外では、日本よりもっと簡単に手に入りやすいオーガニック製品。日本とは何が違うのか、海外と日本を比べてオーガニック事情についてもう少し詳しく解説していきます。オーガニック製品の見分け方オーガニック製品には必ず、オーガニックマークがついています。しかしこのマークは国によって異なり、世界共通ではありません。海外で認定された製品を輸入した場合でも、日本のオーガニックマークを付けて販売されているのです。マークを付ける基準としては、FAO(国連食糧農業機構)とWHO(世界保健機構)による食品規格委員会が定めた「コーデックガイドライン」という世界共通のものがあります。これにより、遺伝子組み換えの禁止や定められた農薬以外は使用しないなど、オーガニック製品の判断基準がされています。まだオーガニックについてあいまいな部分が多い日本でも、オーガニックのマークとして農林水産省が認めている「有機JAS」のマークがあります。ただし、コスメに関してはまだ日本で統一された基準がありません。日本におけるオーガニックコスメは、メーカーや団体による独自の基準で判断されているため、購入する際は注意が必要です。選ぶ際には、海外の基準でしっかりオーガニックマークのあるものや、配合された全成分をしっかり確認するようにしましょう。オーガニック後進国と呼ばれる日本残念ながら日本は、オーガニックへの認識や流通が遅れています。そもそも出回っているオーガニックの情報が海外よりも少ないためです。たとえば、海外ではすでに使用が禁止されている調味料などの添加物が、日本ではほぼ全ての加工食品に使われています。さらに、農薬の使用率は世界トップ3に入るほどの農薬大国となってしまっているのです。人工甘味料、着色料、保存料、農薬に至るまで、海外で害あるものと認定されているものが、日本ではまだまだ多く普通に使われています。なにより、一番の問題はそれをあまり疑問視していないことです。オーガニック製品を選んで購入することは、ただ自分の意識を変えるだけでなく、手間をかけて高いお金を払ってでも、安全なものを使いたいという国民の意思表示となり得ます。一人一人がオーガニックの知識を深め、求めることでオーガニック製品の需要が高まり、社会に対して日本の食の安全性を示していくことにも繋がるかもしれません。有機栽培と無農薬の違いオーガニック作物=無農薬と捉えがちですが、オーガニックとは有機栽培であって無農薬ではありません。一定の条件の中から、定められた農薬であれば使用は認められています。あくまで有機栽培とは、環境へ負荷がかかることをしないのが目的です。そのため、有機農産物の定義の中には「科学的に合成された肥料、及び農薬の使用を避ける」とあります。つまり、化学合成されておらず、天然原料による農薬などは使ってもOKという考えです。使ってもよい農薬は、条件とともにしっかり定義されています。ちなみに、定義が曖昧だったり、分かりにくいという理由から農産物に「無農薬」や「減農薬」等と表示することは禁止されています。その代わりと言ってはなんですが、農林水産省の定めたガイドラインによって、農薬を控えて作られたものには「特別栽培農産物」と表示することができます。まとめただ健康や安全の為ではなく、オーガニックにはもっと大きな目的があります。オーガニックを知ることで、地球環境への配慮とともに食の安全性等から、商品の見方が変わってくるきっかけになるかもしれません。高い安いだけでなく、その製品にはどんな想いで何のために作られているのか、それが分かると金額だけではない物の価値が、さらに見えてくるのではないでしょうか?★MiCORAYピックアップ★自然食品・自然百貨の通販 | オーガニック製品専門店 aina organics絵本・木のおもちゃ・オーガニックの通販専門店「クレヨンハウス」オーガニックシリーズ - ベネシード公式ミトク オンラインショップ