あなたはレストランに行きたいと思ったとき、どのような基準で選びますか。メニューの内容や価格、立地などで選ぶことがほとんどでしょう。最近は、メニューや店内がフォトジェニックなレストランを選ぶ人も多いかもしれません。多くのレストランがある中で、ウェルビーイングやサスティナブルに取り組んでいるレストランがあるのはご存知でしょうか。レストランを選ぶ新しい基準として、ウェルビーイングやサスティナブルな取り組みを行っているレストランで食事をしてみませんか。ウェルビーイングレストランウェルビーイングとは、良いという意味のWellと状態のBeingを組み合わせた言葉で、心も体も健康な状態であり、満足した生活を送り、幸せで充実した状態が続いていることを指します。ウェルビーイングレストランとは、食事がおいしいことはもちろんですが、食材レベルで健康に配慮されているレストランのことを言います。レストランに関わる人たちは、地域の人を健康な状態にするよう生産者と消費者をつなぐ存在でなければなりません。私たちが、ウェルビーイングレストランを支援をすることで、社会全体のウェルビーイングにつながっていきます。食事をすることだけではなくて、そのレストランが開催するイベントに参加することも支援につながります。サスティナブルレストランサスティナブルとは、持続するという意味のsustainとできるという意味のableを組み合わせた言葉で、持続可能なという意味があります。SDGsという言葉をよく耳にすることが多いかもしれません。SDGsも、Sustinable Development Goalsの頭文字から来ていて、持続可能な開発目標のことです。サスティナブルレストランとは、持続可能な社会を実現するために、地球環境や社会に配慮したレストランのことを言います。2019年、フードビジネス業界のサスティナブルな活動をサポートするサスティナブルレストラン協会が発足されました。サスティナブルレストランを名乗るためには、サステナブルレストラン協会が定めた目標をクリアしなければなりません。目標は、地産地消と旬の食材の推進といった調達目標や食品の無駄をなくすといった環境目標など10項目があります。ウェルビーイング・サスティナブルレストランを紹介ウェルビーイングとサスティナブルに取り組んでいるレストランを5つ紹介します。紹介したレストランが近くにある場合は、ぜひ足を運んでみてください。①SORANO HOTEL『DAICHINO RESTAURANT』SORANO HOTELは、東京都立川市にあるウェルビーイングをコンセプトにしたホテルです。ホテル内のレストランであるDAICHINO RESTAURANTでは、食を通してウェルビーイングを体験することができます。心にも体にも優しく、そして自由な発想で作る料理が提供されています。ホテルのある立川だけではなく、近隣の多摩や秩父などで作られた食材を使用し、食材本来が持つおいしさを活かした調理法を取り入れているそうです。DAICHINO SALADは、土づくりからこだわった季節の旬の野菜を30種類以上使い、季節によって変化する食材に合わせて調理法も変えているそうですよ。②ロートレシピロートレシピは、胃腸薬などを販売しているロート製薬が運営するブランドです。ロート製薬は創業してすぐに胃腸薬を発売してから今まで、食生活や健康に寄り添ってきました。「おなかの底から元気になれる。」をブランドコンセプトに、新たな食の体験によってウェルビーイングを叶えることを目指しています。旬の食材のこだわり、胃腸に優しく体に良い調理法を取り入れ、サステナブルな食事を提供しています。旬の野菜や発酵食品、ハーブや薬草、スパイスなどを活用した豊富なメニューが並んでいます。ランチには、季節の食材を使用し、栄養バランスが考えられたDELI PLATEが楽しめるそうですよ。③BOTTEGA BLU.BOTTEGA BLU.は、兵庫県芦屋市にあるイタリアンレストランです。日本サスティナブルレストラン協会が開催した「FOOD MADE GOOD Japan Awards2022」では、大賞とサーキュラーエコノミー賞をダブル受賞しました。BOTTEGA BLU.では、オープン当初から、お店から出る食品ロスはずっとゼロだそうです。料理に使った魚の残りは、塩漬けにして保存食にしたり、パスタソースの出汁に使用することで、捨てる部分はほとんどありません。他にも、野菜の種を砕いてサラダに入れたり、クッキングシートの代わりに野菜の端材を敷いたりなど食品ロスが出ない工夫を当たり前のように行っています。お店は再生可能エネルギーを使用し、提携農家も食料廃棄が出ないような取り組みも行っているそうです。また、シェフは漁港に出向き、生産者とコミュニケーションを取りながら一緒にメニューを考えることもあるそうですよ。地元の人とのつながりを大事にすることで、常連のお客さんも多く、地元で愛されるお店になっているのかもしれません。④haishop cafehaishop cafeは、神奈川県横浜市にあるレストランです。haishop cafeでは、半径80m以内で収穫された無農薬野菜を使用していて、約8割のメニューがヴィーガンに対応しています。料理だけではなく、集いの場を創る取り組みも行っていて、社会問題がテーマの映画の上映会を実施し、上映後は、参加メンバーで意見交換を行っています。意見交換を行うことで、サステナブルについて理解が深まりそうですね。また、従業員は、全員がサステナブルデザイナーとしても活動しています。従業員同士で、サステナブルについて徹底的に話し合い、同じ知識を共有するようにしているそうです。お客様からサステナブルについてや商品について聞かれても、全員が説明することができるそうですよ。従業員が提携農家に出向いて、農作業を手伝ったり、漁業体験を行うなど、生産者とも密に連絡を取り合い、信頼関係を構築しているそうです。⑤トラットリアケナルトラットリアケナルは、SDGs未来都市に選定されている岡山県真庭市にあるレストランです。トラットリアケナルでは、地域に貢献できるお店を作ることを目標に、SDGsに取り組んでいます。オープンの半年前から、スタッフは先ほど紹介したBOTTEGA BLU.で修行を行い、サスティナブルなレストランを作る準備を行ったそうですよ。環境に配慮することを考え、節電や節水を積極的に行い、家具や備品は再生資材で作られたものを使用しているそうです。どうすれば食品ロスがゼロになるかを、スタッフ全員で意見を出し合い、実践するようにしています。毎日食品ロスの量を計測するなど、日々改善に取り組んでいます。ウェルビーイング・サスティナブルレストランで食事をしよう今回紹介した以外にも多くのレストランがウェルビーイングやサステナブルな活動を行っています。もしかしたら普段行っているレストランが、そういった取り組みを行っているかもしれません。ぜひ近くのレストランについて調べて、ウェルビーイング・サスティナブルレストランで食事をしてみてください。★MiCORAYピックアップ★・日本サステイナブル・レストラン協会・ダイチノレストラン | レストラン&バー | 東京 立川 SORANO HOTEL ソラノホテル・ロートレシピ・ボッテガブルー・haishop cafe 横浜 | haishop - ハイショップ・トラットリア ケナル|岡山県真庭市・蒜山のイタリア料理のレストラン