精神的に癒されたいとき、活力を得たいときなど、様々な効果をもたらすとされる香り。こちらでは、香りが与える精神的効果について解説していきます。香りはリラックス効果だけではなく、うまく活用すれば気持ちをリセットすることもできます。日常の中に取り入れて、自分の感情コントロールや心の安定をめざしましょう。香りがもたらす精神的効果アロマやお香などで誰でも気軽に取り入れられて便利な香りですが、実際に精神的にどんな効果があるのでしょうか。まずは、香りが精神にどのような影響を与えるのかについて詳しく解説していきます。自律神経を整える人は日常生活において、自律神経の交感神経と副交感神経の働きによってオンとオフの切り替えをしています。交感神経が優位になったオンモードとは、仕事や学校に行くときや人と話すときなどの緊張している状態です。逆に副交感神経が優位のオフモードのときは、入浴中や就寝前などのリラックスしている状態となります。香りはこの自律神経のオンオフに大きく作用することが、様々な研究で証明されています。香りによって期待できる精神効果は主に5つ。1.イライラを鎮める2.不安や心配を和らげる3.気分を上げる4.心の疲れに活力を与える5.緊張をほぐしリラックスさせる副交感神経を刺激する香りを用いれば心の休息に導き、交感神経を刺激する香りなら心を活発にして活力を与えてくれます。自律神経は精神面にとても重要ですが、自分で意識してオンオフを切り替えるのはなかなか難しいですよね。そんなときこそ、香りを活用していけば自律神経をうまく整えていけるでしょう。感情を動かすプルースト効果ふと感じた香りによって、記憶や感情が呼び起されることがあります。例えば、畳やタンスの匂いでおばあちゃんを思い出して懐かしく感じたり、香水やシャンプーの匂いで過去のパートナーを思い出して寂しくなったり。こういった現象をプルースト効果と呼ばれ、ある特定の香りを嗅ぐことで忘れていた記憶やその時の感情がよみがえることがあるそうです。この香りによるプルースト効果は、様々な場面で活用できます。営業や接客のお仕事で名刺などにさりげなく香りをのせて渡すことで、良い印象を与えて相手に覚えてもらうきっかけになったり、離れた家族やパートナーに、プレゼントとして香り付きものを渡しておくと、離れていてもと香りとともに自分が側にいるような気分になってもらえるかもしれません。または、自分にとって思い入れのある香りがあれば、それを身に着けたり近くにおくことで記憶と共にその時の良い感情も思い出して心の安定にもつながります。香りにはなぜ精神効果が期待できるのか香りが精神に効果をもたらすのには、脳との関係に理由があります。人間の脳がストレスなく快適に働いているときには、脳内にα波という脳波が出ています。このα波は精神のリラックスに大きく関わっており、香りによって脳内にα波を増やせるということもあきらかにされています。自分の好きな香りをうまく活用すれば、良い脳波を増やしてストレスを軽減できそうですね。さらに、人間の五感の中でも嗅覚だけが、本能や感情を司る脳の器官へ直接伝わります。その為、香りはどの感覚よりも感情へ働きかける力が早く、強いとされています。匂いを感じた時には、まず先に感情が動くことで気持ちに変化があらわれるのです。香りで感情をリセットする香りを活用する際には、効能を調べるよりもまずは自分が心地良いと感じる香りを選ぶことが大切です。香りの好みが別れるのには、人の持つ経験や情報が関わっています。自分の家や家族の匂いが落ち着くように、育った環境などによって嗅ぎなれたものが違ったり、嗅いだ時の環境や体調によっても感じ方は変化します。このように香りの感じ方は人それぞれ違うので、一般的に良いとされる香りが自分にとってもそうとは限りません。求める効能と自分が好きな香りが違うこともあるでしょう。だからこそまずは、自分が好きか嫌いかで判別することが大切です。自分が好きな香りこそ自分にとっての良い香りとなります。好きな香りを一日一回嗅いでみるだけでも、その都度心を落ち着かせて感情をリセットすることができるはずです。また、部屋の中にインテリアとして取り入れたり、身に着けるものの香りを厳選したりして、自然と香りを感じる環境にしておくと心の安定にもつながります。香りが与える脳の働きを活かして、良い香りで反射的に感情をリセットしましょう。香りの楽しみ方香りをうまく活用するには、たくさんの楽しみ方を知っておく必要があります。香水や精油など強い香りが苦手な方でも、取り入れられる方法をいくつかご紹介します。ぜひお好きな方法で香りを生活の中に活かしてみてください。万能なアロマオイルアロマオイルとは、主に精油またはエッセンシャルオイルと呼ばれる、植物から抽出された天然のオイルに、合成香料やアルコール、植物油などを使って希釈された製品です。アロマテラピーには、原液となる天然の精油が用いられます。こういったオイルを、ハンカチやティッシュに数滴垂らして持ち歩いたり、お湯に垂らして蒸気に香りをまとわせて楽しんだり、肌にも使えるように希釈してあるものであれば、マッサージにも利用できたりと様々な活用方法があります。最近では香りを広げることに特化したアロマディフューザーやお部屋の加湿と一緒に楽しめるようアロマオイルが使える加湿器の人気も高まっています。インテリアにも使えるポプリアロマオイルの応用になりますが、ポプリとはドライフラワーやドライフルーツなどにアロマオイルを垂らしたものです。数や大きさなどで香りや強さを調節でき、ボールやカゴにいれてお部屋に飾るとインテリアとして視覚的にも楽しむことができます。プレゼントにもらったお花などを長く楽しみたいときなどにも、簡単に作ることができるので枯れてしまって捨ててしまう前にポプリにすることで長く大切に保管ができます。種類が豊富なお香お香の原料は、天然の香木や漢方に使われる木の実や葉っぱ等です。アロマと違って主に直接火をつけることで煙をたたせて香りを楽しみます。ただお香にも火を使わない色んなタイプがあります。・日本バージョンのポプリともいえる匂い袋・肌に直接塗って使える粉末状のお香・煙が苦手な方向けの温めるだけで香りを広げるお香お香だけでも楽しみ方は様々です。また見た目も様々で、お菓子のようにカラフルでかわいらしいものがたくさんあります。肌に直接つけないフレグランスアクセサリー香水などを肌につけるのが苦手という方におすすめするのが、フレグランスアクセサリーです。フレグランスアクセサリーとは、トップが小さなガラスまたはステンレス製の容器になったペンダントや、香水をしみ込ませた石等が使われたブレスレッドやピアスのことです。アロマペンダントとよばれアクセサリーにオイルを垂らして身に着けるものもあります。肌が敏感な方でも直接つけずに、香水やアロマオイルの香りを楽しむことができます。また香り自体徐々に広がり、ふんわり香ってくれるのできつく感じることもなく長くつづきます。アクセサリーというだけあって様々な形があるのでプレゼントにもいいかもしれませんね。まとめ香りをうまく活用できれば自分の行動や感情をコントロールすることもできるかもしれません。ただし、やさしい香りで穏やかな気持ちになることもあれば、不快な香りで余計にイライラしたり落ち込んだりすることもあります。なるべく自分の周りを好きな香りでいっぱいにして、香りの精神効果を存分に発揮させましょう。★MiCORAYピックアップ★純国産アロマシリーズ 日本の香りkaoritoinimuDAICO GINZA