はじめにみなさんはひとり時間をもてていますか?仕事をがんばり、帰宅したらゆっくりする間もなく食事、入浴、就寝、そして次の日がはじまる。または、子育て中で子どもと過ごす時間は多くあるけれど、ひとりになる時間はない。ひとりの時間をもちたいけどなかなか持てないと感じている方も多いのではないでしょうか? 一方で、ひとりで過ごすというと、さみしいと感じる方もいるかもしれません。誰かと一緒だと安心する。ひとりだと何をしていいのか分からないという方もいるでしょう。しかし、ひとりの時間は決してさみしい時間ではありません。ひとりの時間は誰にとっても大切で、人生を豊かにしてくれる時間です。 それはなぜでしょう?ひとり時間が大切な理由や過ごし方のヒントをお届けします。ひとり時間とは そもそも、ひとり時間とは何でしょうか?ここでのひとり時間とは、「自分を満たしてくれる自分のための時間」とします。ひとりで好きなことや、やりたいと思っていることをやる時間はもちろんですが、どこかに出かけて行って、他の方と交流したり新しい出会いを楽しむことも含みます。 「自分をひとりの人間として大切にする時間」がひとり時間と言えます。ひとり時間が大切な理由ひとり時間はなぜ必要なのでしょうか?ひとり時間には多くのメリットがあります。どんなメリットがあるのか見ていきましょう。リラックス、癒しになるひとりの時間は好きなことができ、リラックスや癒しにつながります。普段は人に気遣い、がまんすることもあるでしょう。ひとり時間は、誰かに合わせることなく、自分の好きなように過ごす時間。何かをやってもいいし、やらなくてもいい。自由気ままに過ごせる時間は心を穏やかにしてくれます。ほっとする時間がもてることは自分を大切に癒してくれる大切な時間です。自分の内面を理解できるひとりになり、自分と向き合う時間をとってみると、自分の内面の理解が深まります。例えば、今思っていることを紙に書いていくジャーナリング。頭の中の思考を一度アウトプットしてみると、自分の考えが客観的に見えます。 また、今気になることを自分自身に質問して答えてみるのもおすすめです。何が気になっていていて、どうしたいと思っているのか、そのために出来ることはなにか?など問いをたてて答えてみましょう。ゆっくり時間をとることで本来の自分はどんな内面があるのか見えてきて、自分自身の理解につながります。新たな自分に出会うきっかけになるひとりで過ごすことで、新たな自分に出会うことがあります。今までやってこなかった新しいことにチャレンジしてみれば、自分の好きなことが見つかるかもしれません。ひとりなので、気が向くままに何をやってもいいのです。例えば、陶芸に初チャレンジしたとします。土の感触が心地よい、作品を作る過程が楽しい、出来上がった作品を眺めて嬉しい、使ってみたら気持ちが落ち着くなど……ひとつのことにチャレンジすると様々な感情が引き出されます。ひとり時間に新しいチャレンジをすると、新たな自分に気づくきっかけとなるでしょう。人生が深まっていくひとり時間に内面を見つめてみる。新しいことにチャレンジしてみる。または、あえて何もしない時間を過ごしてみる。どのように過ごしても、その時間を振り返ってみることで、気づきがあります。 自分の心地よい生き方が見えてくるでしょう。行動することで、やりたいことや夢が見つかることもあります。心や身体に向き合うこと、それを次のアクションにつなげることが出来れば、人生はどんどんと深く面白くなっていくのではないでしょうか?ひとり時間は人生を深める時間とも言えます。周りの人への感謝の気持ちに気づくひとりで心地よい時間を過ごすことによって、だんだんと心が満たされていきます。自分の好きなことができ、自分を大切にする時間は幸福度を高めます。すると、自然と周りの人へも優しい気持ちになり、感謝の気持ちがうまれてきます。ひとりの時間は大切ですが、人間はひとりでは生きていけません。ひとり時間を満喫したあとに身近な人に会えば、普段の何気ない会話も大切にしたいと思えるでしょう。自分が自分を大切にできていると、周りの人への感謝がうまれるのです。おすすめのひとり時間の過ごし方5選実際にひとり時間にはどんな過ごし方があるでしょうか?おすすめの過ごし方をご紹介します。1.部屋を整える何をしていいか分からない時におすすめするのが部屋を整えることです。物を捨てると、気持ちがすっきりすると感じたことはありませんか?余白のある空間にはデトックス効果があります。部屋を整えるために、一度部屋をぐるりと見回して、1か所整えたい場所を決めます。そして、その場所にいるものを選び、いらないものは手放して見ましょう。完ぺきを目指す必要はありません。「スッキリした!」と少しでも感じられたら大成功です。タイマーをつかって15分だけ整えタイムにするのもいいですね。2.料理をする自分だけのためにとっておきの料理をしてみるのはいかがでしょうか?大好きな人にするのと同じように自分も大切にしてみましょう。好きなものを丁寧に作ってみる。ひとつひとつの動作に集中することはマインドフルネスの効果もあります。例えばにんじんの皮をむくことに集中してみる、今、皮をむいているという状況をゆっくりと感じてみる。マインドフルネスには集中力を高めたり、気持ちを落ちつかせる効果があります。そのような時間がもてるのもひとり時間の醍醐味です。そして、作ったものをゆっくりと味わってみましょう。心も身体も喜ぶ料理を存分に楽しむ時間を自分にプレゼントする。きっとパワーがわいてくるのではないでしょうか。3.セルフコーチングで自分を見つめる時間をもつセルフコーチングとは自分で自分に質問を出して答えていくことです。例えば、「得意なことは何?」という問いを自分でたてた場合、「得意なことと言われてもすぐには思い浮かばない」と答えたとします。それに対して、また次の問いをだし、答える、そして次の問いというふうに繰り返していくのです。「最近楽しいと思ったことってどんなこと?」「友達と話していたら、気づいたら何時間もたっていた。人と話すのが楽しい。」「人との関わりで自然と出来てることはある?」「人の話を興味をもって聞いたり、自分のことのように共感することが多いかも。」「何かそこから得意につながることはないかな?」etc…はじめてで慣れない場合は書籍もたくさんでているので、参考にしてみるのもおすすめです。4.動物と触れ合う動物と触れ合うと、癒しとやすらぎの効果が得られます。人間はかわいいものを愛でると幸せ物質と呼ばれるオキシトシンが分泌されます。ペットがいれば、ペットと一緒に過ごしているだけで幸せが感じられるでしょう。動物園や猫カフェ、ふくろうカフェ、ペットショップなど、探してみると動物を見たり触れ合える場所があります。自分の好きな動物に会いにいくのもいいですね。直接触れ合わなくても、姿をみて「かわいい」と思うだけでもオキシトシンは分泌されます。癒しややすらぎが欲しい時に特におすすめです。5.いつもはやらないことをやってみるいつもはやらない新しいチャレンジをすることもいいですね。普段の心地よい安心の場から出るのには勇気がいります。はじめてのことは誰でもドキドキするでしょう。しかし、少しでも気になるな、興味があるなということがあれば、一度はチャレンジしてみましょう。何ごとも経験することは新しい発見や学び、出会いにつながります。例えば、気になるオンラインの講座があった場合。「受講するかどうか迷う、どうしよう。」と思ったら、まず今日は「問い合わせだけしてみる。」ということでもOKです。小さい一歩で自分のコンフォートゾーン(快適な場所)を抜けていけばきっと世界は広がります。ひとり時間の達人になろうひとり時間はさまざまな過ごし方があり、やりたいことを自分で決めることができます。まずは楽しそうと心が動いたことをひとつやってみましょう。ひとり時間を過ごすことで、とことん自分を大切にしてみるときっと気持ちに変化が起こります。 日々を楽しむことで、人生の幸福度がぐっとあがるでしょう。ひとり時間の達人になって、幸せを感じる日々を送っていけたら嬉しいですね。 この記事がひとり時間を心地よく過ごすヒントとなれば幸いです。