わが子に「自信を持った子どもに育ってほしい」と願う親は多いのではないでしょうか。自分に自信を持つには、自己肯定感が大切です。毎日あわただしく過ごしていると、つい育児を大人の都合に合わせたくなることもあるでしょう。イヤイヤ期などは、感情的に叱ってしまうこともあるかもしれません。そんな普段の親の関わり方で、子どもの自己肯定感を高めたり下げたりすることがあります。子どもの自己肯定感をあげるための、親のかかわり方などをみていきます。自己肯定感とは自己肯定感とは、自分自身を肯定的にとらえられる感覚のことです。とくに幼少期は本人の性格が形成されていくため、自己肯定感をあげるためにとても大切な時期といえます。まずは自己肯定感の高い子どもや、低い子どもの特徴をみてみましょう。自己肯定感の高い子どもの特徴自己肯定感が高い子どもは、どんな特徴があるのかをみていきます。自分に自信がある自分はありのままを認められているという認識から、自分という存在に自信を持つことができます。自分に自信があると、物事をポジティブにとらえることができます。自己主張ができる自分の意見の大切さを認識しているため、人前でも自分の考えを主張できます。感じたことや、思ったことなどを言葉などで伝えることができるでしょう。コミュニケーションがとれる自分の気持ちも他人の気持ちも大切にできるため、他者とのコミュニケーションが上手にとれます。失敗しても落ち込みすぎない失敗したことを受け入れることができるため、落ち込みすぎず、次にチャレンジするためのエネルギーにできます。自己肯定感の低い子どもの特徴自己肯定感の低い子どもの特徴をみてみます。自分に自信がなく落ち込みやすい自分の存在に価値を感じられていないため、自信がもてなくなります。たとえほめられても、素直に信じられず自分の成功を喜べません。自分の考えを言えない自分の考えや気持ちを言えない、または考えようとしないなどがみられます。そのため他者とのコミュニケーションもうまくできず、対等な人間関係を築くことが苦手なことが多いです。チャレンジする意欲がない自分に自信が持てないため、新しい出来事にチャレンジする前にあきらめてしまいます。また、少し興味があることでも、最初から無関心をよそおって関わらないようにすることもあります。自己肯定感をあげるための5つの方法親がどのように関われば、子どもの自己肯定感をあげられるのでしょうか。子どもの自己肯定感をあげるために必要な5つの方法をみてみます。愛情を伝えるスキンシップや言葉で、毎日愛情を伝えるようにしましょう。乳児期から幼児期の親との信頼関係は、子どもが自分の存在を肯定するために、とても重要です。子どもにとって安心できる居場所があることは、新しいことへチャレンジする意欲にもつながります。忙しくても寝かしつけの時間だけは、親子の時間をつくるなどし、1日1回はしっかり愛情を伝えるのもよいでしょう。子どもの話を聞く子どもは自分で経験したことを、考えながら言葉で一生懸命伝えようとしています。忙しい時に「みてみて!」「きいて!」と言われると「あとでね」と言いたくなりますが、少しだけ子どもの声に耳を傾けてあげましょう。自分の話を聞いてもらえると、子どもは「受け入れられている」と感じることができます。また、子どもの話は途中で遮ったり、否定したりはしないことが大切です。否定されると、子どもは「どうせ話してもわかってもらえない」という気持ちになってしまいます。人と比べず本人ができたことをほめるほめるときは、今までの本人と比べるようにしましょう。たとえば「前はここまでしかできなかったのに、ここまでできてすごいね、がんばったね」など、子どもが自分の成長を感じられるような声かけをすることが大切です。人と比べることは、他人の評価を気にしてしまうことになります。1人ひとり得意不得意があるため、人と比べられると「どうせ自分はできない」と自信をなくすことにつながるため注意しましょう。また、結果を評価するよりも、結果までの過程をしっかり認めてほめてあげることが大切です。たとえうまくいかなくても、ありのままを受け入れてあげましょう。叱らない、怒鳴らない感情的に叱ったり怒鳴ったりすると、子どもは親の顔色をうかがうようになり本来の自分が出せなくなります。親自身が疲れているときや、イヤイヤ期などはつい感情的になってしまうこともあると思います。そんな時は立ち止まって深呼吸し、6秒数えるようにしましょう。怒りの感情のピークは6秒間と言われています。6秒数えるのが無理なときは、子どもの安全を確認し一旦その場を離れてみるのも方法の1つです。命やけがにつながるような危険なことをしたとき以外は、感情的に叱る、怒鳴るのは避けましょう。3歳くらいまでは、子どもが間違ったことをしても、まずは共感してあげることがよいでしょう。3歳以降はルールを理解しはじめるため、何が正しい行動か、間違った行動かを一緒に考えるようにします。子どもは何度も間違いを繰り返し学んでいくものだと、親が理解しておくことも大切です。つい強く叱ってしまったとしても「さっきは強く言ってごめんね」と子どもに伝えましょう。間違った行動をしたときは親もあやまることが信頼関係を築くうえで大切です。心配して先回りしすぎない子どもがやろうとしていることで、結果が予測できていたとしても、子ども自身が気付いて学ぶことが大切です。危険なこと以外は、なるべく自分で気づかせるために見守るようにしましょう。心配しすぎて親が先回りで色々手を出してしまうと、子どもが自分で考える力が育ちません。また、親がいつも心配する姿をみせることで「信頼されていない」と感じて自信をなくすこともあります。できない心配をするよりも、どうすればできるかを一緒に考えてあげるとよいでしょう。行動の結果を、前向きに考えられるような関わり方が大切といえます。[まとめ]親自身もありのままの自分を受け入れる育児には正解がありません。完璧な親も子どももいないので、親自身もありのままの自分を受け入れることが大切です。子どもの自己肯定感を高めるために、一生懸命になりすぎても親が疲れてしまいうまくいきません。子どもは親と楽しい時間を共有することで、安心した居場所を感じることができます。子どもの自己肯定感を高めるためにも、時々肩の力を抜いて、子どもと一緒に楽しい時間を過ごすように心がけましょう。★MiCORAYピックアップ★ベビーパークの教育方針についてみらいい未来へいこーよ