「言いたいことが伝わらない・・・」「話がいつも違う方向にいく」「つい、自分の話ばかりしてしまい後悔する」このようなことでお悩みはありませんか?コミュニケーション能力は家庭や職場、学校などあらゆる場面で必要とされ、生きる上で欠かせない能力です。相手と円滑なコミュニケーションを築くことで、日常生活や仕事の成果に大きく関わることも少なくありません。そこで本記事では、コミュニケーションの大切さや会話力の身につけ方について簡単に解説します。ぜひ最後までお読みいただき、社会的ウェルビーイングの向上に役立ててください。そもそもコミュニケーション能力とは?「コミュニケーション能力が大切」とはよく聞くものの、そもそもコミュニケーション能力とは、どんな能力なのでしょうか。結論から言うと、コミュニケーション能力とは「相手との相互理解をスムーズにするための能力」です。たとえば会議の議題を話し合ったり、旅行の段取りを計画したりするときなど、コミュニケーションがスムーズであれば不必要な議論やケンカをしなくてすみますよね。つまりコミュニケーション能力とは「人と良好な関係性を築く能力」でもあります。また、コミュニケーションは「言語的コミュニケーション」と「非言語的コミュニケーション」の2つに分けられ、大まかな役割は次の通りです。・言語的コミュニケーション・・・書いたり、話したりして伝えるコミュニケーション・非言語的コミュニケション・・・身振りや表情、声のトーンといった言葉以外で伝えるコミュニケーションアメリカの心理学者アルバート・メラビアン博士によれば、コミュニケーションを取る際、相手に与える印象の93%が非言語コミュニケーションによるものだそうです。参考HP:医療法人社団平成医会 メラビアンの法則解説コミュニケーション能力が重要なのはなぜ?ではなぜ、コミュニケーション能力が人間にとって重要なのでしょうか。近年では日常生活においてはもちろん、企業における採用基準においてもコミュニケーション能力がもっとも重要視されています。コミュニケーション能力が重要視される理由はさまざまですが、大きな理由の1つに「良好な人間関係を築く」ことが挙げられます。私たちが社会生活を円滑に進める上で、他者との関係は避けられません。そのためコミュニケーション能力が著しく低いと、他者との良好な関係が築けず、場合によっては、心身ともに疲弊するリスクも考えられます。またビジネスシーンにおいては、コミュニケーション能力の低さが企業の損失にもつながりかねません。参考HP:経済産業省 人生100年時代の社会人基礎力p45経団連 2018年度新卒採用に関するアンケート調査結果コミュニケーション能力が高い人ってどんな人?読者の方の周りにも、コミュニケーション能力が高い人はいませんか?そしてその人の周りには自然に人が集まり、話題も絶えないのではないでしょうか。コミュニケーション能力が高い人には、意識的であれ無意識的であれ、いくつかのポイントがあるようです。コミュニケーション能力が高い人の例として、1.相手に伝わる話し方をしている2.身振り手振りなどジェスチャーが多い3.相手の話をきちんと聞く4.相手に興味を示すなどが挙げられます。そしてこれらの特徴に共通しているのは、どれも「相手が基準である」こと。他者とコミュニケーションを取る際、多くの人が「自分を中心に」話を進める傾向にあります。しかし、コミュニケーション能力が高い人は、まずは相手に重きをおき、相手を尊重することを心がけているようです。その上で、自分の考えやアイディア、意見を伝えられる人が、コミュニケーション能力の高い人の特徴と言えるでしょう。コミュニケーション能力を高めるメリットでは、コミュニケーション能力を高めると、どのようなメリットがあるのでしょうか。結論からお伝えすると、コミュニケーション能力を高めると、他者との信頼関係が築きやすくなります。というのも、日常生活や仕事の多くは、他者との関係で成り立っています。コミュニケーション能力が高いと情報交換や意思疎通がスムーズに行われ、それと同時に、相手の考えや行動をより理解でき、結果的に信頼関係が自然に生まれます。この他、コミュニケーション能力の高さは、人間が生まれながらに持つ「承認欲求」や「自己実現欲求」といった高いレベルの欲求を満たすことにも繋がります。会話力をアップさせる8つのメソッドコミュニケーション能力をアップさせるには、普段の会話力が大切。ここでは、会話力に役立つ簡単な方法を8つ紹介します。1度にすべてできなくても大丈夫ですので、日頃から意識して取り組んでみてください。聞く力編1.相手の目を見て話す人の話を聞くときには、たとえ短い時間であっても相手の目を見て聞くようにしましょう。そうすることで、相手に信頼感を与え、「この人なら大丈夫」と安心して話をしてくれるようになります。相手の話を聞きながら別の場所を見たり、スマートフォンやパソコンを操作するのはよくありません。話しかけられた際にはできるだけ手を止めて、相手に集中する環境を整えてみてください。2.相手の話をさえぎらない相手が話し終わるのを待ってから、話すのも大切。会話は争いではありません。しっかりとしたコミュニケーションを取るには、話したい気持ちをグッと抑え、まずは相手の内容をしっかりと理解することを心がけましょう。途中で話をさえぎってしまうと、相手が本当に伝えたいことの妨げにもなってしまいます。余裕を持って、相手の話を聞く習慣が大切です。3.しっかりと相槌を打つ「なるほど」「それでどうなったのですか?」「わかります」などの相槌を打ったり、表情で伝えたりするのも、聞く姿勢を示すことにつながります。相槌を打つことで、「話を聞いている」ことが相手に伝わりますし、その時に感じた疑問やアイディアなども相手に聞きやすくなります。相槌を打ちながらも、相手の言いたいことをゆっくり考え、相手の意図をまとめられれば尚良しです。4.「傾聴(けいちょう)」を心がける「傾聴」とは、カウンセリングやコーチングで用いられるメソッドの1つです。相手の話を聞く以外にも、表情やしぐさ、姿勢、声のトーンといった言葉以外の部分に注意を向ける聞き方です。やや上級なコミュニケーション方法であり、習得にはトレーニングが必要ですが、相手が話した内容や気がついたこと、感じたことをメモに書き留めることで、より深く相手に寄り添えるようになります。また、傾聴することで相手に対する視野が広まり、より多くの情報や感情を汲み取れるようになるはずです。話す力編5.あせらず、ゆっくりと話す話したいことがあると、人はつい早口になりがちです。その気持ちは十分わかりますが、会話力アップのためには、あせらず、ゆっくり話すことが大切。相手に話しかける前に、どのような話をするのか、頭の中で1度整理してから話すのも良いでしょう。また、早口では相手にきちんと聞き取ってもらえず、伝えたいことが伝わらないリスクがあります。そのため、話す際には意識してゆっくり話すことを心がけてみてください。6.結論から伝える「結局、何が言いたいの?」と言われた経験はありませんか?会話が苦手な人ほど、結論を遠回りして話す傾向にあるようです。そのため、思い当たる方は結論から話す習慣を身につけてみてはいかがでしょうか。相手に伝えたい情報を無理に詰め込もうとせず、「どういう結果になるのか」を先に伝えることで余計な工程を省略し、円滑なコミュニケーションにつながります。7.自分ばかり話さない自分の話ばかりしている人は要注意。コミュニケーションは相手があって初めて成り立つもの。一方的に自分ばかり話していては、相手の意見が聞けないばかりか、場合によっては信頼も失いかねません。相手に話す機会を与えるのが、会話力が高い人の特徴です。自分が話す割合は3割、相手が7割くらいの心構えでコミュニケーションを取ってみてください。8.相手の立場を考えるこれは非言語コミュニケーションを活用した会話力です。上述したように、コミュニケーションの大部分は非言語コミュニケーションが握っています。たとえば相手の状況を無視して、自分が話すことに夢中になった経験はありませんか。そのような状況を避けるためにも、相手の表情や仕草などから情報を得るようにしましょう。時計を何度も見たり、ソワソワしたりし始めたら、相手が何かを伝えたがっているあらわれかもしれません。相手の立場や状況への気遣いができれば、会話力は格段にアップしますよ。会話力を身につけて、良好な人間関係を!私たちは1人では生きていけません。生きている限り人と関わり続け、そこにはコミュニケーションが生まれます。他者と良いコミュニケーションを築くことで、お互いの理解が深まり、思いやりのある日常生活を育むことにつながることでしょう。「なんだか人との関係がうまくいかないな」と感じている方は、今回紹介した方法を意識して、少しずつ改善してみてください。そして話す力・聞く力を身につけて、ウェルビーイングをどんどんアップさせましょう!★MiCORAYピックアップ★ダイコミュ参考資料リクルートエージェント厚生労働省 就職や定着のための職場におけるコミュニケーションの改善と文化ギャップの克服ふの支援