毎日慌ただしい日々を送り、気がつくと家中に物があふれてしまっている、なんてことはありませんか?いつか着るかもしれないと何年もしまったままの洋服、何が入っているのか思い出せない引き出しや収納BOX…散らかっている環境で生活していると、知らない間にストレスを感じているのはご存じでしょうか。私たちの脳は、普段からたくさんの情報処理を行っています。視界から「散らかった環境」の情報が入ってくると、余計なことが気になってしまい、無意識に脳へ負担をかけてしまっているのです。「そのうち断捨離をしよう」「いつか掃除しよう」と心に決めても、忙しいとつい後回しにしてしまいますよね。重たい腰を上げるために、断捨離をした後のスッキリした自分を想像してみるのはどうでしょう。断捨離によって運気が上がった、またはスピリチュアルな変化を感じた、という声をよく耳にします。整理整頓された良質な環境で生活をしていると、人生の幸福感も上がると言われているのがその理由かもしれません。本記事では、断捨離の方法や、身の回りを整理することで起こる変化について紹介します。断捨離とは断捨離はその字の通り、不要な物を「断ち」「捨て」、物への執着から「離れる」ということ。人は、物を持つとその物への執着が生まれ、物への執着は心を乱す原因になります。断捨離は、自分にとって不要な執着を手放すといった、ヨガ哲学がもとの考え方です。ただ物を手放していくのではなく、その過程が大切になります。断捨離は、自分にとって必要な物は何か、自分の価値観を改めて見つめなおしていく作業ともいえるでしょう。断捨離で身の回りを整理すると起こる変化断捨離で身の回りを整理することで、どんな変化が起こるのかを見てみましょう。必要な物がわかる断捨離で必要な物とそうでない物を分けていくうちに、物の価値がわかるようになります。自分にとって必要な物はなにかが、判断できるようになるでしょう。無駄遣いが減る本当に必要かを冷静に判断できるようになると、物を買うときに余計な物を買わなくなり、無駄遣いを減らすことができます。頭の中が整理される身の回りが整理されていることで、余計な事が気にならなくなり、頭の中も自然と整理されスッキリした状態になります。掃除が楽になる断捨離で物が整理されると、物の置き場所が決まり掃除がとても楽になります。使ったら元の場所へ戻すといった簡単なルーティンで、きれいな状態を維持することが可能に。そのため、散らかっているときのストレスが軽減され気持ちよく毎日を過ごせます。時間に余裕ができる物を探したり片づけたりする時間が減るため、時間に余裕ができます。あるデータによると人が探し物に費やす時間は、1日平均13.5分、年間約54時間となっています。(参考: コクヨマガジン)この時間をすきなことに使えると、人生が少しだけ豊かになりますね。断捨離の方法断捨離といっても、何から始めればよいのでしょうか。断捨離の方法を見ていきます。身近な場所から始める断捨離は、手をつけやすい場所から始めるとよいでしょう。いきなり家中をやる必要はありません。まずは、身近な場所から行うことをおすすめします。たとえば以下のような場所です。化粧品やカバンの中文房具などの小物デスクやリビングの棚など、日常目に入る場所身近な場所で断捨離に慣れたら、クローゼットやキッチンなどの大物に取りかかると、コツがわかっているため比較的スムーズにできます。捨てるのではなく「分ける」「捨てる」よりも「分ける」ことから始めましょう。断捨離というと、どんどん物を捨てるイメージはありませんか。いきなり捨てるか捨てないかを決めるのは、精神的負担が大きいです。分けるほうが判断しやすく、作業効率も上がります。-分け方-まずは「使う」か「使わない」かで分けましょう。さらに「使う」に分類した物は、「よく使う」を1軍、「たまに使う」を2軍と分けます。「使わない」に分類した物は、さらに「とっておく」または「捨てる」に分けましょう。思い出の物などは使わなくても、とっておくという選択をします。収納場所を決める分けた物は、それぞれ収納場所を決めましょう。よく使う1軍は取り出しやすいところに置くなど、日常生活の動線に合わせて収納すると便利です。収納場所は、1度で決定するのではなく実際に生活をしながら、より生活しやすいように日々調整していくとよいでしょう。捨てるのがもったいないならリサイクル「捨てる」に分類されたけど、捨てるのがもったいない場合は、リサイクルショップやフリマサイトに出品する方法もあります。自分には不要な物でも、必要としている人の手に渡ると思うと気持ちも良いですよね。収納は中身が見えるように収納する際は、なかに何が入っているのかをわかりやすくしておきましょう。収納ケースの中身がわからないと、「何が入っていたかな?」とまず考えなくてはならないため、脳に余計な負担がかかってしまいます。ラベルを貼ったり、小物類はジップロックや使用していないタッパーなどを活用したりし、中身が見える工夫をしましょう。※捨てすぎには注意人は、物を捨てるときにも買い物をするときのように、興奮してハイになると言われています。気分が高揚して大事な物まで勢いで捨ててしまい、後悔しないように気をつけましょう。捨てるときには感謝の気持ちで物を捨てるときは、「今までお世話になりました」という感謝の気持ちを意識するとよいでしょう。そうすることで、物への執着を前向きな気分で解放できます。まとめ断捨離や掃除で環境が整うと、意識や行動に変化がでます。今までより家のなかでリラックスできたり、人を家に招きたくなったりするかもしれません。やり始めるまでが大変な断捨離ですが、その分プラスな面で得るものは大きいといえます。自分を変えたい、今の状態をもっとよくしたい、そんなときにも断捨離はおすすめです。この機会に断捨離をしてみてはいかがでしょうか。参考資料暮らしが良くなる片づけ うだひろえ[禅的]持たない生き方 金嶽宗信半分、減らす 川野泰周