最近、家族とコミュニケーションはとれていますか?一緒に生活する家族との関係は、精神面の安定など、わたしたちの日常生活に影響を与えています。毎日ゆっくりコミュニケーションの時間をとれることが理想ですが、忙しいと生活時間がすれ違うこともあるでしょう。またSNSなどの影響もあり、家族と会話するよりも、スマホを見ている時間のほうが長い、なんてこともあるかもしれません。そこで今回は、家族とのコミュニケーションで得られることを解説し、忙しくても家族とのコミュニケーションをとるためのツール3選を紹介します。家族とのコミュニケーションで得られること家族とコミュニケーションをとることで、どんなことが得られるのかを見ていきます。信頼関係の構築コミュニケーションをとることで、お互いの考えや気持ちを知ることができ、信頼関係を築くことができます。日本人は世界と比較し、言葉でのコミュニケーションが苦手という特徴があります。これは「あうんの呼吸」など「言わなくてもわかりあえる」を理想とする文化に原因があるのかもしれません。しかし、たとえ家族でも他人です。言葉で伝えなくては、自分の考えは伝わりません。「わかってくれているつもり」になっていると、すれ違いがおこることも。相手のことを理解し、自分を理解してもらうためにも、コミュニケーションは大切です。子どもの社会性が身につく家庭でのコミュニケーションが、子どもの社会性を育てます。家庭は子どもが初めに学ぶ小さな社会。自分の話を聞いてくれ、自分のことをわかってくれる存在が身近にいることは、子どもの自己肯定感を育てます。やがて子どもが外の社会へ出たときに、家庭で身につけた経験が他者を思いやる気持ちにつながります。反対に、コミュニケーション不足の家庭で育つと、他者の気持ちを理解することができないため、問題行動をおこす場合もあるでしょう。家族の「いつもと違う」に気がつけるコミュニケーションをこまめにとっていると、家族の様子の違いに気がつくことができます。わたしたちは、コミュニケーションをとる際、言葉以外の表情や態度などの「非言語コミュニケーション」からも多くの情報を受け取っています。普段から、顔を見てコミュニケーションをとっていると、パートナーや子どもの表情や態度の「いつもと違う」に気がつくことができるでしょう。家族が悩みを抱えていることを早めに把握できると、問題解決に向けてはたらきかけることができます。または、悩みを家族に聞いてもらえるだけで、解決する場合もあるかもしれません。コミュニケーションの質を上げる3つのポイントコミュニケーションの質をあげる3つのポイントを紹介します。1. 話を傾聴(けいちょう)する「傾聴」は、相手の話に耳や心を傾けてしっかり聞くことをいいます。コミュニケーションをとるときは、まずは相手の話を傾聴し、思いに寄り添うことを意識しましょう。話を途中でさえぎったり、否定や批判したりは家族同士でもNGです。話を真剣に聞いてもらえることで、相手は「わかってもらえた」と安心でき、自分がしてもらったように、話を聞いてくれるようになるかもしれません。2. アサーションコミュニケーションを取り入れるアサーションコミュニケーションは、相手を尊重しながら、自分の気持ちや考えを素直に伝えるコミュニケーション方法です。たとえば「相手にも家事を手伝ってほしい」という気持ちがあっても「なんでわたしばっかり!」と責めたり、無言で不機嫌そうな態度をとることで相手に気づかせたりと、伝え方によってはぶつかってしまうこともあるでしょう。アサーションコミュニケーションでは「わたしはもう少し家事を手伝ってほしいと思っている」と、伝えたいことだけを素直に伝えます。そうすると、相手もストレスなく素直に聞き入れやすい状態になります。家族といっても、関係性はさまざま。言いたいことを我慢してしまったり、強く言いすぎてしまったりはしていませんか。相手と自分は対等であること、自分の言いたいことを伝え、相手の言いたいことも聞く。これができると、気持ちのすれ違いが減り、家族の関係はよくなっていくでしょう。3. 顔を見てあいさつする毎日顔を見てあいさつをするだけでも、コミュニケーションになります。お互いの存在を認識するためにするのがあいさつです。忙しく過ごしていても、家族の存在を感じることで、ホッと安心することもあるでしょう。コミュニケーションをゆっくりとるのが難しい場合も、あいさつだけはしっかりすると家族でルールを決めてもよいかもしれません。コミュニケーションツール3選忙しい毎日でも、家族とコミュニケーションをとれるアプリを3つ紹介します。1. Life360 GPSで居場所の確認Life360は、位置情報をお互いのアプリで確認できます。地図上にそれぞれの居場所がリアルタイムで表示されるため、家族が今どこを移動しているかも把握が可能。また、位置情報だけではなく、チャット機能で写真やメッセージのやりとりもできます。Life360 2. TimeTree スケジュールの共有TimeTreeは、スケジュールの共有ができるアプリ。予定ごとのチャット、文字色の変更、場所やURL、添付ファイルなども簡単に編集が可能。ギフトを送る機能もついているため、家族のお祝いのときに活用できるでしょう。TimeTree 3. みてね アルバムの共有みてねは、写真や動画を家族と共有できるアプリです。コメントも入れられるため、写真を見ながら家族とコミュニケーションがとれるでしょう。また、毎月8枚好きな写真がもらえるのも嬉しい特典です。家族と一緒に選ぶのもよいかもしれません。みてね 笑顔で過ごす毎日を家族との関係がよいと、自然と笑顔があふれます。家庭が精神的に安心できる場所になることで、仕事や学業にも楽しく取り組むことができるでしょう。そうなると、自然にウェルビーイングもアップします。今、家族とのコミュニケーションが少ないと感じている人も、コミュニケーションの大切さを家族みんなで共有すると、少しずつ変わっていけるかもしれません。今回紹介したアプリが、家族で楽しくコミュニケーションをとるきっかけになれば幸いです。★MiCORAYピックアップ★・はじめに|アサーティブジャパン・「べつに、ふつう、わすれた」会話が成立しない子どもにどう接する?|のびのび子育て・笑顔溢れる家庭をつくるコミュニケーションの3つの極意 | Mama Yell (yakult-lady.jp)・家族の気持ちがバラバラに…会話のない家族の「4つの口癖」 [ストレス] All About・【2023年】家族間SNSアプリおすすめランキングTOP10 | 無料/iPhone/Androidアプリ -・Appliv (app-liv.jp)参考文献非言語コミュニケーションを面接に生かす|医学書院家庭で大切にしたいこと|新潟県HPアサーション訓練:用語解説|こころの耳:働く人のメンタルヘルス・ポータルサイトアサーティブネスへようこそ: 自分も相手も大切にしたコミュニケーション | 森田汐生一般社団法人 日本家族療法学会特集 若者にとっての人のつながり|内閣省分かり合うための言語コミュニケーション|文化審議会国語分科会