ウェルビーイングという言葉。一度は聞いたことがあるという方も増えてきているのではないでしょうか。一方、ウェルビーイングという言葉は聞いたことがあっても、どうもよく分からないという方も多いかもしれません。本記事では「ウェルビーイングをもう少し詳しく知りたい」という方に向けて、おすすめ書籍5選をご紹介します。ウェルビーイング◎ウェルビーイング前野 隆司 (著), 前野 マドカ (著)https://amzn.asia/d/d4PhXbn「ウェルビーイングとは何か?」を知りたいとき、最初に読みたい1冊です。ウェルビーイングとは、心の豊かな状態である幸福と、社会の良好な状態をつくる福祉を合わせた、心と体と社会のよい状態のこと。「なぜいまウェルビーイングが注目されているのか?」ということから書かれてるので納得しながら読み進められます。本書を読むと、ウェルビーイングの研究がどのように進んできたのかというバックグランドもよく分かるので歴史から知りたいという方にもおすすめ。ウェルビーイングにおける先駆的な研究者、米国の心理学者エド・ディーナー氏も紹介されています。ドクター・ハピネスの異名を持つ彼が開発した「人生満足度尺度」も本文中に表で記載されています。読み進めながら自分の人生満足度をチェックしてみるのもいいですね。さらに、経営とウェルビーイング、地域・家庭とウェルビーイングなど、社会において実際どう活かされているのか、実際の取り組み事例も紹介されているのでイメージがつきやすいでしょう。自分の住んでいる地域や、会社をウェルビーイングの観点からふりかえってみるきっかけにもなりそうです。実践!ウェルビーイング診断◎実践!ウェルビーイング診断前野 隆司 (著), 太田 雄介 (著)https://amzn.asia/d/b1XuLvA「幸福度が測れる?!」自らの幸福度が数値で知ることができるとしたら、測ってみたいと思う方も多いのではないでしょうか。本書は、幸福度を測る幸福度診断「Well-Being Cirecli」が詳しくわかる1冊です。幸せは数値で表すものではないと思う方もいるかもしれません。もちろん、幸せは自分の感情で感じるままでいいという一面もあるでしょう。一方、数値化するからこそ見えてくることもたくさんあります。幸福度診断では、幸福度を高める11のカテゴリーが測定できます。「幸せの4つの因子」とされる「やってみよう力」「ありがとう力」「なんとかなる力」「ありのまま力」をはじめ、心理学の分野で性格を分析する手法として定評のあるBigFiveという5つの性格傾向の値も測れます。これらに加えて、健康力、ストレスの低さ、地位財、社会や職場の幸せ力といったことも加味した、多面的に診断できるのが魅力です。それぞれの項目についての解説にくわえ、どうしたら幸せ度を高められるかのヒントが満載!さらに、項目別にオススメ書籍が記載されているのも嬉しいポイントです。もっと詳しく知りたいという方は本書でオススメされている書籍を読むことで、さらに理解が深まるでしょう。幸福度診断「Well-Being Cirecli」は個人で利用するなら、ウェブ上で無料で行えるサービスです。「実践!ウェルビーイング診断」を読むことで診断を120%活用していけたら、自分はもちろん、周りの方にも幸福度が広がりそうと思える1冊です。幸せの見える化 | 幸福度診断Well-Being Circle とは? | 日本 (well-being-circle.com)なんでもない毎日がちょっと好きになる そのままの私で幸せになれる習慣◎なんでもない毎日がちょっと好きになる そのままの私で幸せになれる習慣前野マドカ (著), 前野隆司 (著)https://amzn.asia/d/cUfgggS自分の顔を両手でつつみ、鏡に向かってにっこり微笑む女性。優しく可愛らしいイラストが目を引く表紙をめくると「あっという間に過ぎていく毎日。そのままの私を大切に、少しずつ満たしてあげよう。」というメッセージが書かれています。気がつくと毎日があっという間に過ぎている、自分を大切にと耳にすることはあるけれど、どうしたら大切にできるのか分からないという方も多いのではないでしょうか。本書は、自分を大切にして、毎日を心地よく生きたいと願う方が、すぐにでも実践できそうな50の習慣が紹介されています。いつもと違う習慣で楽しみを見つける、人とのつながりで温かさを感じる、合格点を下げてラクになる、自分の素直な気持ちを受け止めるという4つのチャプターのなかに、それぞれ生活に取り入れられそうなヒントが書かれています。例えば、「いつもの店員さんにひと言かけてみる」というヒント。オープンに人と触れ合うことが得意な人は幸福度が高いという研究結果があるそうです。コンビニの店員さんに品物を出すときに、「お願いします」と声をかけてみるなど小さな触れ合いからスタートしてみるのもいいでしょう。本書を読んで、50のヒントのうち出来そうだなと思えるものからはじめてみてはいかがでしょうか。99.9%は幸せの素人 ◎99.9%は幸せの素人 星 渉 (著), 前野 隆司 (著)https://amzn.asia/d/bNb3Iei「幸せになるための知識の差」が「幸せになる」か「不幸になるか」が変わると書かれた冒頭にドキッとさせられますが、本書を読み終えたときにはさまざまな知識を得ることができます。現代は科学的に「自分で自分を今以上に幸せにする」ことができる時代。例えば、みなさんはどんなことにお金を使いたいと思いますか?本書でも読者にそう問いかけた上で、科学的に証明されている幸福度が高まる経験の4条件が示されています。この4条件を知ることで、お金の使い方もかわってくるかもしれません。さらに、本文中にある「即実践!行動レシピ」は科学的に基づいた幸せになる具体的な方法です。例えば、「ジャーナリングを試してみましょう!」というレシピ。心配に思うことがあったら、その心配に思うことを手帳にメモする。それを1か月続けて、メモした内容が実際におきたか確認していきます。このようなレシピをそのまま実行してみることで、自分自身でどんな効果が感じられるか試してみるのもいいですね。このように、実生活の幸せにつながる多くの知識を得ることができます。本書により確かな知識を学ぶことで「0.01%の幸せの達人」になる自信がきっとついていくでしょう。グット・ライフ 幸せになるのに、遅すぎることはない◎グット・ライフ 幸せになるのに、遅すぎることはないロバート・ウォールディンガー (著), マーク・シュルツ (著), 児島 修 (翻訳)https://amzn.asia/d/0KzNueb全世界で4400万回再生されたTEDトーク「人生を幸せにするのは何?」の待望の書籍化。ハーバード大学による、84年にわたる史上最長の研究がベースになっている本書。健康で幸せな人生を送る鍵は「よい人間関係」だということが明らかにされています。みなさんも「人の悩みのほとんどは対人関係」と聞いたことがあるかもしれません。よりよい人間関係を築いていけたら、ウェルビーイングはきっと高まるでしょう。しかし、多くの人は「そうは言っても人間関係はむずかしい!」と思うのではないでしょうか。パートナー、家族、友人、職場生きていくなかではさまざまな人間関係があります。うまく関係を築ける人と築けない人は行動や考え方がどのようにちがうのでしょうか。本書では多くの人の人生の軌跡を見ることができます。その時々のそれぞれ方の声もちりばめられ展開されているので説得力があります。読者は人間関係を育み維持するために大切なものが客観的に見えてきます。「筋肉と同じで、何もしなければ人間関係も衰えていく。人間関係は生き物だ。だからエクササイズが必要だ。」人間関係にもエクササイズが必要と分かれば、どんなエクササイズをしていけばいいかと次の段階に進めます。本書のさまざまなヒントをもとにすれば、きっと今日からの人間関係が変わっていくのではないでしょうか。TED日本語 - ロバート・ウォールディンガー: 人生を幸せにするのは何?最も長期に渡る幸福の研究から | デジタルキャスト (digitalcast.jp)まとめウェルビーイングを学べる書籍を5選ご紹介しました。ウェルビーイングの知識を得ることは、自らの幸せにもきっとつながります。そして、自分が幸せになると、周りにもその幸せは伝わるそうです。ぜひ、気になる1冊から読んでみてくださいね。みなさんのウェルビーイングが高まるきっかけになれば嬉しいです。