時々、自然と周りを惹きつける、人の心を上手に開く人に出会うことがあります。その人といると心地良く、ありのままの自分でいられる。あるいは、他の人にはしないような話をついついしてしまう。あなたの周りにもそんな人はいませんか?仕事でもプライベートでも、コミュニケーションは欠かせないものです。円滑なコミュニケーションは人と人とを繋げ、相手との信頼関係を深めるのに役立ちます。今回は、相手の心を掴むのが上手な人の特徴をあげながら、すぐにでも実践できる方法をいくつかご紹介します。誰もが「理解してほしい」と思っているキャリアコンサルタントをしている友人の言葉を借りれば「人は話したい生き物」なんだとか。それは私たち人間が、「自分のことを理解してもらいたい」あるいは「受け入れてもらいたい」という基本的な欲求をもっているからだと言います。SNSなどで「いいね」の数が気になるのもその欲求の表れ。コミュニケーションは、相手のこの「理解してほしい」「受け入れてもらいたい」という気持ちを上手にキャッチすることから始まります。「聞き上手」になろうコミュニケーション能力が高いと聞くと「話し上手」な人をイメージしがちですが、大切なのは、相手に関心をもつことです。人の心を上手に掴むことのできる人の多くは、「聞き上手」であることが多いもの。相手の言葉を通してその存在を受け入れることで、関係を深めることができるのです。そのため良好なコミュニケーショには、上手に“話すこと”よりも上手に“聞くこと”が求められます。では、どうすれば相手の心を掴む聞き方ができるのでしょうか。聞く姿勢相手と話しながらも、視線の先はつい時計やスマホを追ってしまう。そんな経験はありませんか?視線が定まらなかったり体が全く違う方向を向いている、これでは本人はしっかり聞いているつもりでも、相手には「いい加減な人」として取られかねません。このような残念なレッテルを貼られないためにも、話を聞くときには相手に体を向け、顔や目を見るようにしましょう。聞く意思があることをしっかりと態度で示すことが大切なのです。とは言え、初対面の場合などは無理に姿勢を作るとかえって気まずくなることもあるので、お互いがリラックスして会話を楽しめるような状態を作ることを心がけましょう。あいづち人は高い関心を向けられると受け入れられていると感じるものです。そのことで、相手に対する信頼も深まります。あいづちが上手な人もそのタイプです。では、ここで私の友人の話をまたひとつ。聞き上手な友人は、いつも「へぇ」や「そうなんだ」とタイミングよくあいづちを入れながら、さらに「それで?」と、会話を促す言葉を付け加えるのです。時には、「それで?それで?」と2回続けることも。自分が話しをしているときに、相手がこのような良いリアクションをしてくれると嬉しいものですよね。友人はいつも前のめりに聞いてくれるので、彼女の前では私もついつい色々なことを話してしまいます。「聞き上手」は「話させ上手」なんですね!もちろん、彼女への信頼は絶大なものです。笑顔笑顔は、相手の話に興味や関心をもっているサインのひとつです。とはいえ、まだまだマスクをしている人の割合が多く、会話のほとんどはマスク越し。「目は口ほどにものをいう」というように、目は心を表します。口元は隠れていても、目が笑っていれば相手にもしっかり伝わるものです。私は普段から笑顔で過ごすことを意識しています。親しい間柄である場合ならともかく、初対面や関係が浅い場合、相手の表情が分かりにくいと、なかなか話しかけにくいものですよね。しかし、笑顔でいるとそれだけで垣根が低くなり、接しやすいと感じてもらいやすくなるのです。笑顔はコミュニケーションの潤滑油。ぜひ取り入れてみて下さい!最後まで聞く会話の途中で、相手の話を遮ってしまうことはありませんか?聞いているうちに、質問や答えが浮かぶことがありますよね。話の先が読めた場合なども先回りして話しがしたくなるものです。しかし、本来話す側は聞いてもらいたいという欲求を持っています。聞き手側に聞こうとする態度がないと感じると、相手は「受け入れてもらえない」と話す意欲をなくしてしまいます。円滑なコミュニケーションを妨げないためにも、相手の話は最後まで聞くようにしましょう!相手の話を最後まで聞くことができる人は、それだけで信頼されやすいものです。まずは挨拶からコミュニケーションにおいて“質”を求めることは大事なことですが、実は“密”なコミュニケーションも相手との距離を縮めるひとつの方法です。なぜなら、人間は接触する回数が増えるほど、相手に対し好意や親近感を覚えるものだから。そう考えた場合、最も手軽にできるのが「挨拶」です。気持ち良く挨拶をされて、嫌がる人はいませんよね?このときのポイントは、“相手の名前”を呼ぶこと。あまりにもさり気ない行為ですが、名前を呼ばれた相手は「尊重されている」と感じるのだとか。確かに、私にも身に覚えがあります。特にこれまで面識のなかった人に名前を呼ばれることは、自分の存在を認められたようで嬉しくなるものです。ぜひ、挨拶に名前をプラスして、コミュニケーションの糸口を掴んでみてくださいね。まとめ人は誰もが自分を理解して欲しいと思っています。そのため、相手の心を開く第一歩は、「あなたに関心がある」というサインを出すこと。まずは、しっかり話を聞くことや相手の好意を引き出し、満足度を上げていきましょう!良好な関係はコツコツ積み上げていくもので、一朝一夕でできるものではありません。コミュニケーションが上手な人は私にとっても憧れ。ぜひ、一緒に頑張りましょう!