南米には、古代文明の歴史のロマンや、長い年月が作り出した大自然の絶景スポットがたくさんあります。南米の神秘的な絶景の数々は、知れば知るほど行ってみたいと思わせてくれるでしょう。しかし南米旅行は感染症の心配や、さらに地域によっては治安がよくないため、事前に確認や準備をしておく必要があります。本記事では、南米旅行の前に確認しておくことを解説し、ウェルビーイングアップが期待できるおすすめの絶景スポットを紹介します。南米旅行の前に確認しておくこと渡航前の接種が推奨されるワクチンや、治安についてなど事前に確認しておくことを見てみましょう。感染症に注意!渡航前に予防接種を南米旅行に推奨されるワクチンは、黄熱、マラリア、破傷風、狂犬病、A型肝炎です。国によっては黄熱ワクチンが必須で、黄熱予防接種証明書(イエローカード)がないと入国できません。渡航先が決まったら、イエローカードが必要か否かを事前に確認しておきましょう。旅行前の予防接種は、全国のトラベルクリニックで受けられます。また、予防接種後に抗体ができるまでは数日かかるため、早めに接種時期の確認をしておくと安心です。黄熱に注意しましょう!|厚生労働省検疫所イエローカードが必要な国一覧国内トラベルクリニック|日本渡航医学会全国のトラベルクリニックの検索また、予防接種を受けても感染対策は必要です。現地では虫よけを使用し、加熱処理していない食べ物や、水道水は口にしないように十分注意しましょう。訪れる場所によっては高山病に注意!高山病対策を南米の観光地、たとえばマチュピチュやウユニ塩湖では、標高2000mを超えているため、高山病に注意が必要です。高山病とは、標高2000m以上の高地に行くことで、頭痛やだるさ、吐き気などの症状が出ることをいいます。症状には個人差がありますが、ひどい場合はおう吐や下痢、さらに歩くのも難しい状態に。高山病の症状がみられた場合、早期であれば休息をとり低地へ移動することで、症状は落ち着くことがほとんどです。高山病には医師の処方による予防薬があります。高地へ観光の予定があり心配な場合は、旅行前にトラベルクリニックを受診し、医師に相談するとよいでしょう。認定医一覧 | 日本旅行医学会高山病予防薬を処方可能な病院検索南米は地域によっては危険!治安のよい地域に宿泊を南米の治安はあまりよいとは言えません。南米は経済的に不安定な国が多いことや、銃の規制がゆるいことなどから、犯罪率が高くなっています。2023年12月現在、1部地域で渡航危険レベル3の渡航中止勧告がでています。日本人旅行客が強盗や窃盗事件に巻き込まれる事例もあるため、事前に渡航先の国や地域の治安を必ず確認し、宿泊先は治安のよい地域を選びましょう。現地では手荷物に十分注意し、高価なアクセサリーはつけないようにしましょう。また、夜間に出歩かないなど、犯罪に巻き込まれないための行動をとることが大切です。現地での移動は、無線タクシーが比較的安全といわれています。しかし乗車の際には車両ナンバー、運転手の顔や名前、誰を乗車するために来たのかを確認しましょう。また、長距離バスは、日中にノンストップで目的地まで行けるものを利用するなどの対策を。予算に余裕があれば、現地ガイド付きのツアーを申し込むとよいかもしれません。現地をよく知るガイドがいることで、治安の悪い地域を避けることができるでしょう。海外安全情報 地図からの選択南米の国別安全情報「Uber(ウーバー):タクシーが呼べるタクシー配車アプリ無線タクシーを利用できるアプリほとんどの国でビザは不要!アメリカ経由はESTA(エスタ)申請を観光目的の短期滞在であれば、日本から南米への入国時、ほとんどの国でビザは不要。ただ、経由するアメリカに入国する際のESTA(電子渡航認証)が必要です。日本から南米へは直行便がないため、アメリカやヨーロッパを経由して行きます。アメリカを経由する場合は、アメリカ入国のためのESTAを出発の3日前までに申請しておきましょう。2025年からは、ヨーロッパ入国時にも同様のETIAS(エティアス)が必要になります。また、南米の1部の国ではビザが必要です。渡航先が決まったら大使館のサイトで確認し、必要な場合は申請しておきましょう。ESTA(エスタ)申請|アメリカ電子渡航認証ETIAS(エティアス)EU 申請アメリカ、ヨーロッパの電子渡航認証の申請南米旅行でおすすめの絶景スポット3選南米旅行でおすすめの絶景スポットを見てみましょう。3か所とも有名な観光地ですが、その魅力を合わせて紹介します。ペルーのマチュピチュ遺跡マチュピチュ遺跡は、まるでラピュタの世界観を感じさせてくれる巨大な空中都市です。500年以上前のインカ帝国時代に築かれたマチュピチュ遺跡。決して住みやすい環境とはいえない標高2400mの高地に築かれた目的は、いまだに明らかになっていません。石を使った建造物が特徴的で、巨石を使用した日時計や、山の斜面を利用した段々畑からは、当時の人々の暮らしが目に浮かんできます。また、マチュピチュ遺跡にある水路は、500年以上経ったいまも機能しつづけているなど、その技術の高さにはおどろかされるでしょう。インカ帝国時代の歴史を少しでも事前に知っておくと、訪れたときの感動は味わい深いものになるかもしれません。アルゼンチンとブラジルをまたがるイグアスの滝イグアスの滝は世界一の水量を誇り、全長3kmの想像を絶するほど迫力のある滝です。イグアスの滝はアルゼンチンとブラジルの国境になっており、どちらの国から見るかで違った景観を楽しめます。なかでも「悪魔の喉笛」と呼ばれる大迫力のスポットは、アルゼンチン側からは至近距離で体感できます。びしょ濡れになりながら全身で感じるおどろくほどの水量は、大自然の壮大さを感じさせてくれるでしょう。ウユニ塩湖ボリビアにあるウユニ塩湖は「世界でもっとも平らな場所」とよばれる広大な塩の大地です。ウユニ塩湖で撮影した、遠近法をつかったトリック写真をSNSで見たことがある人も多いのではないでしょうか。ウユニ塩湖は標高3,700mに位置し、岐阜県とおなじくらいの広さです。アンデス山脈が隆起した際に海水の湖ができ、流れる川もなく乾燥している気候によって、ウユニ塩湖が形成されたといわれています。その時期の気候にもよりますが、ウユニ塩湖は季節によって違った景観を見られます。5~12月の乾季のウユニ塩湖は、どこまでも続く白い砂漠のように、真っ白な大地が広がっています。さらに晴天や乾燥した空気によって、美しい夕日や星空を鑑賞するのに適したシーズンです。1~5月の雨季には、濡れた地面が鏡のように空を映し出し、幻想的な景色を見ることができるでしょう。南米旅行でウェルビーイングアップ日本のほぼ裏側にある南米には、魅力的な観光スポットがたくさんあります。遠く離れているからこそ、しっかりと事前準備をして楽しい旅にしたいですね。南米旅行で出会う感動の数々は、きっとウェルビーイングをアップしてくれるに違いありません。ぜひこの機会に南米旅行を検討してみてはいかがでしょうか。●関連記事●オセアニア旅行の事前に知っておきたい基礎知識とは?はじめての旅におすすめの国3選も紹介アフリカ旅行へ行く際の心得とは?初めてのアフリカ旅行におすすめの国3選も紹介!憧れのヨーロッパ旅行!楽しむために事前に確認することとは?アジア旅行を楽しむために気をつけることは?初心者にもおすすめの国3選も紹介!参考文献FORTH|国・地域別情報|南米地域2017年|A型肝炎について (ファクトシート)海外渡航のためのワクチン(予防接種)高山病|厚生労働省 関西空港検疫所米国へ渡航される方へ:ESTA(電子渡航認証システム)に申請してください|外務省入国査証・滞在許可について | 在ペルー日本国大使館インカ文化 | 日本大百科全書マチュ・ピチュ、神秘の遺産のその先へ|On Trip JALマチュ・ピチュの歴史保護区|人と水の歴史を旅しよう|荏原製作所イグアス国立公園|世界遺産センター岐阜県の概要 - 岐阜県公式ホームページ(広報課)ボリビア 観光地一覧|海外旅行のSTWサイトマチュピチュ遺跡ツアー・旅行(ペルー)|クラブツーリズムHIS 絶景 - マチュピチュ南米三大絶景巡る9日間の旅 ~マチュピチュとイグアスの滝、リオ デ ジャネイロ~ |オプショナルツアーの予約はJTBイグアスの滝 - ブラジル 世界遺産の旅【HIS】KIXから、世界のどこまでも。ウユニ塩湖。「死ぬまでに見たい絶景」を見たあとに感じたこと| FLY from KANSAI2023ウユニ塩湖旅行情報