近年、ウェルビーイングについて、考える機会が多いのではないでしょうか。日本だけでなく、海外でもウェルビーイングに関する取り組みは日々行われています。海外では、ウェルビーイングに関するユニークで興味深いイベントも開催されているようですよ。今回は、海外で行われてるウェルビーイングイベントについて紹介します。海外まで足を延ばして、ウェルビーイングイベントに参加してみてはいかがでしょうか。ウェルビーイングとは?ウェルビーイングとは、肉体的、精神的、社会的に満たされている状態のことを言います。瞬間的な幸せではなく、持続的な幸せを意味する言葉だそうです。1946年の世界保健機関(WHO)憲章では、「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態であること」と記載されています。2021年の世界経済フォーラムでは、ウェルビーイングについてもう一度考えることが大事だと話され、今ウェルビーイングという言葉は世界的に注目されています。私たち一人一人がウェルビーイングについて追及することが必要になってきています。まずは、自分自身のウェルビーイングとは何かについて考えることから始めてみましょう。3月20日は国際幸福デー毎年3月20日は「国際幸福デー」です。国際幸福デーは、幸福を世界中の人の共通の目標と願望であり、それを公共政策に反映させるべきものとして制定されました。2012年の国連総会で提唱され、193の加盟国の満場一致で採択されたそうです。国際幸福デーの3月20日は、世界中でさまざま活動やイベントが行われています。第1回の2013年には、ブータンで瞑想が行われたり、ロンドンでハッピーフラッシュモブが行われるなど世界中でお祝いされたそうです。各国の幸福度の順位である世界幸福度ランキングを聞いたことはありませんか。世界幸福度ランキングは、この国際幸福デーの日に毎年発表されています。毎日忙しく日々を過ごしているかもしれませんが、3月20日は一度立ち止まって、幸せについて考える日にしてみてもいいかもしれません。INTERNATIONAL DAY OF HAPPINESSフィンランド「Masterclass of Happiness」フィンランドは、毎年発表されている世界幸福度ランキングにおいて、6年連続で1位を獲得しています。フィンランドの人たちが、どのような生活をして幸せを感じているのか気になる方も多いのではないでしょうか。2023年6月中旬に、フィンランドの幸せの秘訣を学ぶ「Masterclass of Happiness」というプログラムが開催されます。参加者は4日間、大自然の中にあるプライベートヴィラに宿泊し、森や湖で体を動かしたりしながら、フィンランド流のウェルビーイングを学ぶことができます。世界中から参加者を募集し、参加費だけでなく、なんと往復交通費までフィンランド政府が負担してくれるそうですよ。日本人にとって、フィンランドにあまり馴染みがないかもしれませんが、フィンランドはヨーロッパの日本と呼ばれるほど日本と共通点が多いそうです。似ている部分がありながらも、幸福度が高いフィンランドの生活に触れることで、学べることが多いかもしれません。6月の参加募集は締め切ってしまいましたが、夏にオンラインでも開催される予定だそうですので、ぜひ参加してみてください。Masterclass of Happiness韓国「Space-out competition」2022年9月、韓国で「Space-out competition」が開催されました。にぎやかなソウルの都心部に集まり、90分間、いかになにもしないでいられるかを競うユニークなイベントです。誰かと話すことも、スマホを見ることも禁止され、参加者は各々がリラックスできる服を着るなど、さまざまな工夫をして挑戦したそうです。ストレスやプレッシャーの多い社会の中で、敢えて何もしないことに価値を見出すために開催されました。日々の生活を振り返ってみると、いつも何かに追われている、何もしていないと不安になってしまうという方も多いのではないでしょうか。充実しているのは良いことですが、心の幸せのためにも、敢えて何もしない時間を作ってみるのもいいのかもしれません。心拍数が測定され、安定した心拍数を保つことが出来た人はチャンピオンとして表彰されたそうです。韓国や北京で過去に何度か開催されているようですので、ぜひあなたも次回大会に参戦してみてはいかがでしょうか。Space-out competition日米Well-beingイノベーションフォーラム海外の企業が主催するイベントが日本でも行われています。日米Well-beingイノベーションフォーラムは、北カリフォルニア・ジャパンソサエティの主催で、2022年11月22日に兵庫県で開催されました。北カリフォルニア・ジャパンソサエティは、日米間の相互理解を深めるという目的で、さまざまな取り組みを行っているNPO 法人です。ヘルスケアの未来として注目を集めている予知医療、未来のウェルビーイングに向けた最新の動向について紹介が行われました。会場参加は無料ですが、懇親会への参加は3,000円の参加費が必要だったそうです。日米から最先端医療分野の専門家が登壇し、講演やセッション、プレゼンテーションが行われ、同時通訳もされたので、アメリカからの参加者もいたそうですよ。日本にいながらも、アメリカの有識者の講演が聞けるのはありがたいですね。日米Well-beingイノベーションフォーラムは、2023年以降の開催は発表されていませんが、日本でアメリカの最新動向を聞くことができる貴重なイベントです。ウェルビーイングについて耳よりな情報が多くあると思いますので、次回はぜひ参加してみましょう。日米Well-beingイノベーションフォーラム世界中で注目されるウェルビーイング海外でのウェルビーイングイベントについて紹介しました。さまざまなイベントが世界各地で行われ、ウェルビーイングがどれだけ注目されているか分かりますね。中には体験型のユニークなイベントもあります。難しいことは考えずに、気軽に参加してみることで、ウェルビーイングについての理解を深めることができるかもしれません。海外旅行のついでにでも、ぜひウェルビーイングイベントに参加してみましょう。