「なんであんなことを言ってしまったのだろう」「あの時こうしておけば良かった」と過去の出来事を後悔することは誰しもあるものです。そして多くの人が、後悔のない幸せな人生を送りたいと望んでいると思います。しかし、そもそも後悔とは何を意味しているのでしょうか。また昨今では「今を生きる」という言葉もよく聞かれます。では、後悔せずに今を生きるには、どのような方法があるのでしょうか。そこで本記事では、過去でも未来でもない、今を生きるヒントをお伝えします。人生には後悔がつきものであるタイトルと矛盾していますが、人生は後悔の連続です。日々の生活の中で、後悔しない人はいないと言っても過言ではありません。例えば、家庭や職場などで余計なことを言ったことで自己嫌悪に陥ったり、あの時のチャンスに乗っていたら今頃は・・・など、人生の選択に後悔する人も少なくないはずです。また高齢になるほど、もっと勉強しておけば良かった、健康に気をつけておけば病気にならずに済んだのにといった後悔も出てきます。人生において後悔は尽きないとわかってはいるものの、1度きりの人生、せっかくなら「後悔しない人生」を送りたいものですよね。そこで以下では、できるだけ後悔の少ない人生を送るためのポイントを紹介します。後悔には2種類のパターンがある「後悔」と一口にいっても日常生活に起きる些細なことから、職場や恋人との人間関係、または人生の選択など、その種類は実にさまざまです。しかし、後悔には大きく分けて2つのパターンに分けられます。まずは、どのようなパターンがあるのか見てみましょう。後悔のパターン1:やったことに対する後悔1つ目は、自分自身の言動に対して後悔するパターン。「やらなかった後悔」より「やって後悔した方がよい」という言葉をよく耳にしますが、実は「やったことに対する後悔」も意外に多いものです。「休日はのんびり過ごしたいのに、ついつい友人の誘いに乗ってしまった」「こっちのメニューを食べたいのに、おすすめされたものを食べた」などがその例です。これくらいなら、まだ小さな後悔かもしれませんが、なかには「転職に失敗した」「余計な一言を言って離婚した」など、人生の大きな選択において後悔することもあるでしょう。自分の言動や決断が後悔に繋がるパターンです。後悔のパターン2:やらなかったことに対する後悔2つ目は、自分が行動しなかったことで後悔するパターンが挙げられます。過去にやらなかったことに対して「チャレンジしておけば良かった」と悔やむ事例です。このパターンの多くの原因は、決断しなかったことにあります。例えば、「好きな人に告白できなかった」、「親の敷いたレールの上を歩いてきた」「もっと勉強しておけば良い大学にいけた」あるいは反対に「勉強ばかりでつまらない学生生活を送った」といったパターンも。しかしこの場合の後悔は、実際に行動に移したとしても、どのような結果を招いたかは永久にわかりません。したがってこの場合は、理想と現実のギャップが後悔を強くしていると言えます。後悔しない人生を送るためには?後悔には「やった後悔」と「やらなかった後悔」の2つのパターンがあることがわかりました。人生には常に後悔がつきものですが、どうせ生きるなら後悔の少ない人生を歩みたいものです。では、どんなことに注意すれば後悔しない生き方ができるのでしょうか。以下では、後悔しない人生を生きる方法を紹介します。ポイントは「今に意識を集中すること」です。1.周りと比べない「自分の人生は自分のもの」。親や恋人のものでも友人のものでもありません。生きていれば、たしかに他人が羨ましく思えることもあります。しかし、人と比べることに意味はありません。比べたところでその人が持っている物は手に入らないし、それどころか、周りの人の中には、あなたを羨ましく思っている人もいるかもしれません。人生の主役は「あなた自身」です。もし比べるとするなら「過去の自分」と比較し、そこから「未来の自分」を描きましょう。2.過去の出来事にくよくよしない後悔しない人生はありません。しかしだからといって、いつまでも後悔を引きずっていても、過去は変えられないのです。反省すべきは反省し、「同じ様な状況が起きたら次はどう対処するか」を考えましょう。過ぎたことに執着せず、「今」に集中することに意識を向けてみてください。日々の小さな意識の積み重ねが、やがて大きな実を結ぶことになります。3.未来を恐れない人間は、漠然とした未来に不安を抱く生き物です。「現状がダメになるのではないか」「将来結婚できるのだろうか」など、不安の種はそこらじゅうに撒かれています。しかし一方で「心配事の9割はおこらない」とも言われています。未確定な未来を不安に思う気持ちはわかりますが、それよりも「今、自分には何が出来るか」を考え、改善する努力をしましょう。これを積み重ねれば、ブレない自分になれるはずです。4.主体性を持つ主体性を持つとは、何事も自分で決めるということ。常に自分がどうしたいかを考えて行動してみましょう。もちろん、それにより失敗や間違いも起こり得ます。場合によっては、主体的に行動した結果、新たな後悔を生み出すことも・・・。しかし自分で決めたことだからこそ、行動に責任感が生まれ、結果に納得できるのも事実。「人から勧められた」「友人から声がかかった」「SNSで流行しているから」ではなく、自分がどう思うかを大切にしてみてください。5.常識を疑ってみる「みんなが言っている」「これまでの慣例だから」と常識に埋もれてはいませんか?社会生活を営む上で、常識的であることは大切ですし、必要なことでもあります。しかし、常識的であることと、正しいことは必ずしもイコールではありません。世間一般では常識と思われることでも、自分の中で違和感を感じるなら、心の声に耳を傾けてみてください。例えば、ある出来事に対して「自分はこう思う」や「違う視点があるのではないか」などの気づきがあった場合は、遠慮せずに相手に伝えるのも良い習慣です。その結果、これまでの慣習や常識が仮に正しかったとしても大丈夫。大事なことは、その瞬間に自分がどう思い、どう考えたのかを言語化し、相手に伝えることです。6.失敗を恐れない失敗を恐れないことも今を生きる上で大切です。そして重要なのは、「失敗は悪いものである」という考えを一度捨てること。失敗とは成功への近道であり、失敗を恐れていたら、何も達成できません。むしろ成功とは、失敗の連続の先に待っているものです。「失敗は成功の母」の言葉の通り、どんなことでも「とりあえずやってみる」精神で取り組んでみましょう。たとえ失敗しても、別の方法を考えたり新しいアイディアが浮かんだり、何かしらの学びがあるはずです。7.日々のルーティンを変えてみる今を生きる方法として、日々のルーティンを変えるのも1つの手です。というのも、日々時間に追われる私たちは、毎日を無意識に過ごしがち。もちろん、ルーティンが決まっているのは、ある意味では効率的な生き方かもしれません。例えば、起床後からお昼まで決まったルーティンで生活している人は多いでしょうし、会社勤めの方なら、毎日同じルートで帰宅している方が多いはず。しかし、そのルーティンを少し変えるだけでも、今を意識することに繋がります。いつものスーパーではなく個人商店に入ってみたり、自宅までの帰り道を少し変えてみるだけでも、今を生きることに繋がっています。日々のルーティンを少しだけ変えて、いつもとは違った日常を体験してみるのも、今を生きるヒントになることでしょう。今この瞬間を意識してみよう今回は「後悔をしないための今を生きる方法」を解説しました。結局のところ、人生とは後悔の連続なのかもしれません。しかし、人の意見を取り入れてみたり、今までの視点を少し変えるだけでも、あなたの人生は今よりもきっとより良いものに変わるはずです。そして、今を生きる方法に共通しているのは「自分軸を持つ」ということ。人生は1度きりです。チャレンジしたいこと、あるいはチャレンジしたかったことに再び目を向けて、自分だけの、かけがえのない人生を満喫してみてはいかがでしょうか。