いつも他人軸に振り回され、いつの間にか思わぬ結果を招いてしまった経験ありませんか?「あのとき、きちんと気持ちを伝えておけばよかった・・・」「自分の意見を言えていれば、もっと良い結果になったかもしれない」「本当は手伝って欲しいのに、嫌われるのではないかと思い気を使ってしまった」誰しもこのような経験で、少なからず後悔したことがあると思います。一方、いつもエネルギッシュで輝いて見える人がいることも事実。人生は1度きりです。せっかく生きるなら、自分軸を持って「自分自身の人生」を生きたいですね。そこで本記事では、自分の強みを見つけ、自分らしく生きるヒントを紹介します。今日から使えるメソッドも解説していますので、ぜひ最後まで読んでみてください。自分の強みを知るとは?「あなたの強みは?」と聞かれると、多くの方が就職活動での苦い経験を思い浮かべるのではないでしょうか。しかし本来の「自分の強み」とは、就職活動だけに活かされるものではなく、生き方や考え方の根本を支えるものであり、人生をより豊かにするものです。SNSなどの進歩により高度な情報社会となった現代は、便利さを獲得した反面、まわりの価値観に振りまわされやすい時代でもあります。そのため、外部の情報に埋もれ「自分自身の価値観」を見失ってしまうことも多いことでしょう。場合によっては、自分では気付かない内にウェルビーイングな状態を奪われてしまうこともあるかもしれません。そうした時代の中で「自分の強みを知る」とは、他者と比較することなく、自分軸で物事を考え、行動することを意味します。以下では、その具体的な方法とメリットを解説します。自分の強みを見つける方法ひとくちに自分の強みを見つけるといっても、なかなか難しいものです。そこでまずは、次の点に注目して、ご自身を振り返ってみてください。1.自分の過去を振り返る自分の強みを知るために、まずは過去の成功体験や成果などを思い出してみましょう。その際、紙やノートなどに書き出すのがポイントです。書き方は箇条書きでかまいません。また、成功や成果の大小も気にしないこと。とにかく、思い出せるだけの出来事を可視化して、自分史を作るつもりで書いてください。そうすることで、自分がこれまでどうのように評価され、何を嬉しいと感じたかが自然にわかるはずです。その中から現在の状況と照らし合わせて、伸ばせるスキルや得意とすることを見つけてみてください。2.思い切って人に聞いてみる自分だけで強みを見つけることが難しい場合は、他者の力を借りて探すのも良いでしょう。信頼できる友人や恩師、あるいは家族などに聞くことで、自分では気が付かない強みを見つけられることもあります。わかっているようで、意外にわかっていないのが「自分」というもの。自分では当たり前にできることも、周囲の人から見れば実は素晴らしい能力であることも少なくありません。また、他者から指摘されることで、自分自身でも新たな発見があるかもしれません。3.短所から長所を発見する人は自分の短所にばかり目がいく生き物です。しかし一方で、短所を利用して強みを見つける方法もあります。たとえば「行動力がない人」であれば、「じっくり考えてから行動する」に変換できますし、「せっかちな人」の場合は「いつもアクティブ」といった具合に考えられます。どんな物にも2面性があるもの。「短所は長所の裏返し」という言葉があるように、弱みから強みの発見にアプローチするのも1つの方法です。4.思考や感情のクセをみつめる自分が普段から物事をどのように考え、どんなことに感情が動くのかを観察してみましょう。というのも、人は目の前に起きる現象に対して「色眼鏡」で見る傾向にあります。出来事は変わらないのに、見る人によって解釈が異なるのも、このためです。ある出来事に対して思考や感情が動いたとき、少し立ち止まって「自分がどのように感じたか」を客観視してみてください。物事をとらえるクセを把握することで、強みを見つけるきっかけに繋がります。自分軸で生きることのメリット5選自分軸で生きると、すべての出来事を「自分の事」として考えられるようになります。そのように人生をとらえることで、人は初めて「自分の人生を生きる」のかもしれません。以下では、自分軸で生きることのメリットを簡単に紹介します。1.自分らしい行動ができる自分軸を持つとは、自分を知るということでもあります。そのため、自分がどう思うか、何をしたいのかが適切に理解でき、他者に振り回されることが少なくなるでしょう。たとえば、友人に何かを勧められるとします。他人軸で生活している場合、周囲の意見に流されてしまい、「勧められたから」「嫌われるのではないか」などと考え、自分を後回しにしがちです。しかし自分軸がしっかりしていれば、自分の意見を持つことができるので、自分らしい行動がしやすくなります。2.物事の優先順位が決められる自分で考えるようになると、物事の優先順位が決めやすくなります。というのも、自分軸が明確になると「自分だけの基準」ができるからです。自分は今何をすべきで、すべきでないかを素早く判断できるため、作業能率も格段に上がります。また、周囲の状況に流されることも少なくなり、自分のアイディアも湧きやすくなることでしょう。3.他者と比べることが少なくなる自分軸ができると、他者と比べることが少なくなります。なぜなら、「人は人、自分は自分」とはっきりとした線引きができるようになるからです。たとえば、SNSが普及した現代社会において、インスタに上がるオシャレなレストランや、優雅な旅行風景などに、うらやましさを感じたことのある方は多いことでしょう。しかしそれは、あくまでも他人の経験であり自分の経験ではありませんし、場合によっては演出の可能性も考えられます。自分軸で物事を決めれば、他人はどうであれ、自分が本当に望むものがわかるようになります。4.人間関係が改善する周りの意見に合わせることだけが人間関係ではありません。考え方や価値観は人によりさまざまです。そのため、他人軸で生きていると周囲の考えに流されすぎてしまい、精神的に疲れてしまう原因にも。最悪の場合、「八方美人」というレッテルを貼られる恐れもあります。しかし自分軸があれば、きちんと相手と向き合えるため、人間関係が良好になることも期待できます。さらに相手からも「この人は自分の考えを持っている人だ」と評価され、これまで以上の信頼を得られるかもしれません。5.行動力がアップする自分軸で考える習慣ができると、自分のオリジナリティーが理解できます。そのため、他者との違いを受け入れつつ、自分らしさを活かしながら行動できるようになるでしょう。また、周りの目を過度に気にすることも少なくなるので、自分が本当に望むものにフォーカスし始めます。すると自然に行動する意欲が起こり、新しいことにもどんどんチャレンジし始めることに。自分がやりたいことにチャレンジするため、失敗にもめげないメンタルが育まれます。あなたに贈る「ゲシュタルトの祈り」今回は、自分の強みを見つけて自分軸で生きるためのヒントを紹介しました。最初からすべてを取り入れるのは難しいと思います。できる範囲内で良いので、生活の中で少しずつ意識してみてください。最後に、ドイツの心理学者フレデリック・パールズが提唱した「ゲシュタルトの祈り」※1を紹介します。人間関係や生き方に迷ったとき、次の1節を思い出してみてください。「私は私のために生き、あなたはあなたのために生きる。私はあなたの期待に応えて行動するためにこの世に在るのではない。そしてあなたも、私の期待に応えて行動するためにこの世に在るのではない。もしも縁があって、私たちが出会えたのならそれは素晴らしいこと。出会えなくても、それもまた素晴らしいこと」参考資料※1国際協力NGOジョイセフ「ゲシュタルトの祈り」pure life is・・・公益社団法人日本WHO協会世界保健機関(WHO)憲章とは公益社団法人日本心理学会EARTHSHIPCONSULTINGマイナビウーマンマイジョブ・カード本当の働き方さがしRaorsh東洋経済ONLINEDIAMONDonlineココロジー