「会社の目標管理なんて、カタチだけだしな・・・」「そもそも目標をたてることに意味あるの?」仕事や勉強、あるいは人生において、目標を持つことは大切です。しかし実際のところ「目標がない」「目標の見つけ方がわからない」などのお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。また、目標を立てたは良いものの、途中で挫折してしまい、望んだ結果が得られなかったという人も少なくないはずです。しかし、目的を達成するための最大の近道は「目標を設定する」ことにあるのも事実。そこで本記事では、目標を設定することで得られるメリットや、コツについてわかりやすく解説していますので、ぜひ最後まで読んでみてください。まずは「目標」と「目的」の違いを知る目標設定する上で大切なのは、「目標」と「目的」の違いを知ることにあります。というのも、この2つを混同してしまうと、自分や組織が何を目指しているのかがわかりにくくなり、場合によっては作業が非効率になる場合もあるからです。たとえば、学生であれば「志望校に入学したい」というのが目的にあたります。そしてそのために「毎日5時間勉強する」や「予備校に通う」という設定が目標です。また、企業や組織であれば「コストを◯%カットする」や「年間1000万円の売り上げアップ」といったことが目的の場合もあるでしょう。その場合、「1日◯件営業に回る」や「設備投資のコストを見直す」などが目標にあたります。つまり、目的を達成するための手段や指標が「目標」であり、最終的に得たい結果や成果が「目的」です。目標と目的の区別がきちんとされていないと、モチベーションの低下や、場合によっては「こんなはずじゃなかった」という失望にもつながる恐れがあるので、まずはこの2つの違いを理解しておきましょう。目標設定で得られるメリット「目標」と「目的」の違いがわかったところで、目標設定にはどのようなメリットがあるのでしょうか。あるいは読者の方の中には「目標って絶対に必要?」と思われる方もいるかもしれません。結論から言うと、目標は絶対に必要なものではありませんし、無くても生きていけます。しかし、目標を達成しながら生きる人生とそうでない人生では、大きな差が出てくるのも事実です。1度きりの人生、達成感を味わいながら生きていたいですよね?そこで以下では、目標を設定することで得られるメリットについて紹介します。1.モチベーションを維持できる目標を設定することで得られるメリットの1つに、モチベーションの維持があります。というのも、人間にはバイオリズムがあり、すべてが順調に行くときもあれば、不注意から周囲に迷惑をかけることも珍しくありません。しかしたとえ調子が悪い日が続いたとしても、「午前中は〇〇をこなす」や「1時間で作業を終わらせる」など、その時々で小さな目標をたてれば、ヤル気が出てくるはずです。目標を設定することで成功体験が生まれ、その結果モチベーションの維持につながります。2.達成感を感じられる目標をたてることの醍醐味といえば「達成感を感じられる」ことでしょう。というのも、人生には時に「棚ぼた(棚から牡丹餅)」のようなことが起きます。しかし大切なのは「自分の意思や決意」で物事を実行し、達成することです。志望する大学に合格したり、資格を得たり、望んだ会社に入社するのも「志望」したり、「希望」したことで得られる結果です。これらはいずれも、目標を設定したからこそ得られた喜びです。達成感の喜びは「目標をたてたことにある」と考えてみてください。3.やるべきことが明確になる目標を設定すると、達成するための行動がはっきりします。やみくもに作業した結果、一つもタスクが完成しなかったというのは、誰しも経験があるはずです。これは、作業の目標があいまいなために起きた結果といえます。やるべき目標を設定することで作業が効率的になり、不要な寄り道を防ぐことにもつながります。4.行動力がアップする目標を設定せずにいると、どうしても人間はマルチタスクになる傾向があります。マルチタスクになりすぎると、脳が疲労を起こし、判断力の低下を招きかねません。目標設定のないタスク作業は、言ってみれば、地図を持たずに知らない場所にいるのと同じようなもの。こうした状況を防ぐためにも、日頃から目標を設定する習慣を身につけておきましょう。目標を設定することで、やるべきことの優先順位が定まり、その結果行動力もアップします。5.時間の浪費を防げる家事や仕事においても、ダラダラとやっていては生産性や効率が高まりません。少しの休憩のつもりが、いつの間にか30分、1時間とSNSを見続けてしまった経験はありませんか?時間のロスを防ぐためにも、日頃から目標を設定して、意識的な時間配分を心がけてみてください。時間に余裕ができれば、心にもゆとりが生まれます。目標設定のためのコツ3選ここまで、目標設定のメリットについて解説してきました。しかし「今日から習慣化を!」と言われても、難しく感じる方も多いはずです。そんな方のために、目標設定する際の簡単なコツを紹介します。以下の項目を参考にしていただき、毎日少しずつ取り組んでみてください。最初は小さな目標から何事も大きな目的を持つことは素晴らしいことです。しかし、最初から目的地へ到着するのは難しいのが現実。大きな目的を達成するには、毎日小さな目標を設定し、積み上げていくしか方法はありません。たとえば受験生であれば、・1日何ページ問題集を解く・英単語を30個覚える・小論文を3本書く資格取得が目的の場合は、・今日は〇〇の分野を勉強しよう・休日は3時間勉強にあてよう・通勤電車の中で本を読むなど、その日にやるべき目標を設定して取り組むと良いでしょう。このときに大切なのは、あくまでも「小さい目標」であること。小さい目標からクリアし、少しずつできる範囲を広げていくのが成功への近道です。「千里の道も一歩から」の精神を忘れずに!目標を視覚化する目的を達成するための有効な手段として、「目標の視覚化」があります。頭の中だけで考えていては、やるべきことが混在してしまい、整理がつかない状態に陥ってしまいがちです。人間の脳の処理機能には限界があります。そこで、今起きていることやすべきこと、解決すべき課題などを書き出して整理してみましょう。課題や問題を客観的に眺められれば、自然に目標が設定しやすくなるはずです。目標を設定しすぎない冒頭で「目標」とは「目的」を達成するための手段や指標だと書きました。たしかに目的を達成するためには、目標を設定することは大切です。しかし、いくら大切といっても問題が起きる場合があります。それが「過剰な目標設定」です。そのため、目標を設定する際には、組織や個人にかかわらず「実行できる範囲にとどめる」ようにしましょう。個別の目標に集中することが、結果的に目的達成の近道となります。また、目標が複数ある場合は、その中から優先順位を決めて取り組んでみてください。その際は「今の状況にいらない目標」を外すだけで十分です。小さな目標を積み重ねることが目標達成への近道今回は目標設定のメリットとコツについて紹介しました。どれほど大きな目的でも、そこに至る道は、小さな目標達成の積み重ねであることがお分かりいただけたと思います。「人生に目標はいらない」と言う人もいる一方で、やはり何かを得るためには目標が欠かせません。目標設定を正しく行うと、目的達成へのスピードが速まると同時に、自己肯定感を高めることにもつながります。ポジティブな毎日を送るためにも、日々の生活に「小さな目標」を設定してみてはいかがでしょうか。参考文献ーHP DMM WEBCAMP 目標設定の方法5選!達成するための7つのコツやおすすめのアプリも紹介ー営業ラボ目標設定のコツと具体例を紹介! 定番フレームワーク「SMART」も解説ーTECHCAMPブログ 正しい目標の立て方4ステップ仕事・人生・勉強の目標設定のコツを解説ーSTUDY HACKER 上手な目標設定には「5つのゴールデンルール」あり。これでもう挫折に悩まないー株式会社マイナビ 目標設定はなぜ重要?目標設定の方法と注意点も解説ーピポラボ なぜ目標設定するの?目標設定するメリット・手法を解説しますーRisily目標設定のメリットや目標達成に向けた5つのコツを解説ーDIO 達成動機理論を活用した目標設定をする