「なんで自分ばかり損をするんだろう・・・」「あの人ばっかり注目されて。自分だって頑張っているのに」「もう何にもやる気がでない」などなど、気がつけばこんな不満ばかり抱えている人は意外に多いのではないでしょうか?その一方で、いつもハツラツとして周囲に人が集まり、輝いている人がいるのも事実です。そんな人を見て「どうしたらあんなにポジティブになれるのだろう」「自分もあんな風に生きられたらな」と思うのは自然なこと。近年、ポジティブでいることがウェル・ビーイング(幸福な状態)に大きく影響することが、心理学でも明らかになりつつあります※1。とはいえ急に「ポジティブになろう!」なんて言われても、なかなか難しいのが現実。そこで本記事では、ポジティブな人の特徴や行動、ポジティブでいることのメリットについて紹介します。ぜひ最後までお読みいただき、日々の参考にしてみて下さい。ポジティブな人の特徴とは?ポジティブとは、「前向き」「肯定的」「明るさ」「積極的」などを意味します。つまりポジティブな人とは、自分の人生に起きるどんな出来事でもプラスに解釈し、困難な状況に遭遇しても積極的に前進できる人のことです。これに対してネガティブな人とは、何事もマイナス思考で解釈し、物事を否定的に捉える傾向のある人を意味します。しかし一度きりの人生。どうせならポジティブに楽しく過ごしたいですよね?そこで以下では、ポジティブな人の特徴を紹介します。情緒が落ち着いているポジティブな人には、イライラしたりせず、気持ちが落ち着いている人が多く見られます。たとえば、会社で上司に叱責されても素早く気持ちを切り替えて、改善するよう努力します。また、恋人とのケンカで不愉快なことがあったとしても、いつまでも引きずらず、相手と自分にとって適度な距離感を保つことができます。周囲の人や物事に感謝を忘れない周囲の人や物事に感謝を忘れないのも、ポジティブな人の特徴。ポジティブな人は、自分1人では生きられないことをきちんと理解しています。そのため、どんな小さなことにも感謝を忘れず、それを素直に人に伝えることもできます。また、置かれている環境が恵まれていることにも気がつきやすく、周囲への気配りも忘れません。過去を引きずらないポジティブな人は、過去を変えられないことを理解しています。そのため、起きた出来事をいつまでも引きずらないのもポジティブな人の特徴です。多くの人は過去の失敗を引きずり、チャレンジすることに二の足を踏んでしまうもの。しかしポジティブな人は、失敗から学び、どうしたら次は成功するかを常に考えます。なんとかなると思っている多くの人が現実社会に不安を感じがちですが、ポジティブな人は基本的にどんな場合でも「なんとかなる」と思っています。結果を恐れず、過剰に心配しないのもポジティブな人の特徴です。たとえ物事がうまく行かずトラブルに遭遇しても、逆にそれをチャンスと捉えて、最後には成功させるという自信に溢れています。使う言葉もポジティブポジティブな人は日頃から使う言葉も前向き。「できない」や「でも」「だって」などの言い訳をしません。なぜなら言い訳は、自分の評価を下げるばかりでなく、周囲のモチベーションにも影響を与えることを知っているから。もし、人に言いにくいことを伝えなければならない場合でも、相手にとって不快にならず、アドバイスとして受け取られるように伝えます。また、「ありがとう」や「おかげさまで」など、プラスの言葉を意識して使っているのもポジティブな人の特徴です。ポジティブになるための行動ここまで、ポジティブな人の特徴について紹介しました。しかし、ポジティブでいることが良いことだとわかっていても、なかなか行動に移せない人も多いはずです。そんな方のために、ここではポジティブになるための簡単なテクニックを紹介します。自己肯定感を高める自己肯定感という言葉をご存知でしょうか。自己肯定感とは、ありのままの自分を肯定的・好意的に認める感覚のことです。一般に、日本人は諸外国と比べて自己肯定感が低いというデータがあり自分を卑下する傾向が強いようです※2謙虚さや奥ゆかしさは日本人の美徳として尊ばれているものの、それが行き過ぎると、ときとして自分の「かけがえなさ」を落としてしまう場合があります。そのため、日頃から自己肯定感を高めることに意識を向けることが重要です。自己肯定感を高める方法として、次のことが挙げられます。成功体験を積み重ねる仕事や家事でのミスは誰にでもあることです。しかし、ミスをした時に大切なのはミスをどう捉え、次に活かすかということ。これは日常生活で起きる些細なことでも同じです。例えば、朝に時間が取れないなら、15分だけ早く起きてみる。あるいは、前の晩に必要なものを用意しておく。職場であれば、ミスが無いか同僚にチェックしてもらうなど、小さなことからで良いので始めてみてください。その小さな成功体験の積み重ねが、自己肯定感を高めることに繋がります※3。ポジティブでいることで得られる6つのメリットポジティブでいることには、さまざまなメリットがあります。以下では、ポジティブでいることのメリットを6つ紹介します。1.ストレスに強くなるポジティブでいると、何事も肯定的に解釈するため、ストレスに強くなります。たとえ自分にとって好ましく無い出来事が起きたとしても「なぜそれが起きたのか」「どのように対処すべきか」といった、建設的なアイディアが浮かんでくるはずです。もちろん、すべてのことにストレスを感じないわけではありませんが、起きる出来事に対して、別の視点を持てるようになります。2.相手の素晴らしに敏感になるポジティブな人は、どんな人に対しても肯定的な一面を見ようとします。なので、相手の素晴らしさに気がつきやすい傾向に。また、相手の良いところを積極的に伝えるので、人間関係が良好になり、新たな人脈も築きやすくなります。3.ネガティブ思考が短くなるポジティブな人でもマイナス思考に陥ることはあります。しかし重要なのは「いつまでも引きずらない」ということ。いつまでも引きずっていると、それだけエネルギーが消耗されるため、ポジティブな人は、そのエネルギーを問題解決に充てることに重点をおきます。自分の気持ちを素早く切り替えられるため、結果的にネガティブ思考が短くなり、自己嫌悪に陥らずにすむでしょう。4.プレッシャーに強くなる人前でのプレゼンやスピーチでは、誰でもプレッシャーを感じるものです。場合によっては、緊張のあまり十分な結果を得られないことも珍しくありません。しかしポジティブでいると「自分ならできる」「自分なら大丈夫」と考えるようになり、プレッシャーに押しつぶされることが少なくなります。5.異性からモテるようになる「あの人素敵だな」と思う人にネガティブな人はいないはず。多くの人が、明るくて前向きな性格の人に、より魅力を感じることでしょう。またポジティブな人には、いつも笑顔のイメージがありませんか?。昔から「笑う門には福きたる」ということわざがあるように、笑顔が素敵な人には、幸運を引きつける力があるようですよ。6.人生を楽しめるどんなことでも肯定的で建設的に捉えるようになり、人生が自然に楽しくなります。ストレスを感じることも少なくなり、チャレンジ精神も出てくるので、次々と新しい世界が広がります。今回のまとめポジティブとは、自分の身に起こるどんなことも真正面から受け止め、プラスに変えていく人間力です。自分は悪くないにもかかわらず、辛いことや理不尽なことが降りかかってくることも誰の人生にもよくあること。しかしそんな場面でも、出来事の解釈や視点を変えれば、違った一面が見えてくるものです。すぐにポジティブになるのは難しいと思いますが、今回紹介した方法やマインドを参考にして、少しずつ「理想の自分」を目指してみてください。参考文献※1参考 公益社団法人日本心理学会心理学ってなんだろう※2参考 内閣府特集今を生きる若者の意識〜国際比較からみえてくるもの〜※3参考 厚生労働省e-ヘルスネット セルフ・エフィカシーを高めるポイント