就職活動や仕事の面接で聞かれる定番の質問といえば「自分の強み」があげられます。しかしいざ質問されると、「自分の強みってなんだろう・・・」「長所と何が違うの?」「そもそも強みの見つけ方がわからない」などなど、自分の強みがわからずお困りの方も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、強みと長所の違いや、強みを見つけるための方法を解説します。就職活動に役立つだけでなく、普段の生活にも活かせると思いますので、ぜひ最後まで読んでください。「強み」と「長所」はどう違う?「あなたの強みを教えてください」と聞かれ、頭を抱えてしまう人も多いはずです。では、考え込んでしまう原因は何なのでしょうか?結論から言うと、その原因は「強み」と「長所」の区別が明確でないことにあります。そのため、2つの違いをきちんと理解することが大切です。以下ではその違いを解説します。「強み」とは相手が求める能力そもそも、就職活動や面接において、なぜ「強み」を聞かれるのでしょうか。じつは答えは簡単で、採用する側が知りたいのは「あなたを雇用すると、どんなメリットがありますか?」ということです。というのも、採用する側は求めていない人材を安易に雇用できません。あなたのコミュニケーション能力がたとえ高いとしても、交渉力や折衷力として活かせなければ意味はないのです。つまり「強み」とは、相手側が求めるスキルであると考えてみて下さい。「長所」とは自分が理解している能力一方「長所」とは、自分の特技や能力のことを言います。たとえば、「リーダーシップがある」や「TOEIC800点取得」などが長所としてあげられます。「料理が得意」、「楽譜が読めて楽器が弾ける」というのも長所と言えるでしょう。つまり長所とは、個人の能力や特技、特性のことであり、社会的に役立つかどうかとは別問題となります。「強み」や「長所」にはどんなものがある?では、それぞれの違いについて具体的に見てみましょう。2つを比較するとわかるように、「強み」とは相手から求められるスキルを意味します。長所の種類長所の種類は千差万別ですが、例として以下のものがあげられます。・好奇心が旺盛・じっくり考えてから結論を出す・学園祭の実行委員などチームをまとめた経験・1つのアルバイトを長年こなした・リーダーシップがある・勉強が苦にならない強みの種類強みは具体的なスキルが求められますが、いずれも長所の延長にあると考えると見つけやすくなります。・営業や交渉で必須とされる交渉力・問題解決能力・論理的思考力・継続力・決断力「強み」を見つけるための5つのステップここまで「長所」と「強み」の違いについて解説してきました。しかし違いがわかったとしても、すぐに「強み」を見つけるのは難しいかもしれません。そこで以下では、「強み」を見つけるための方法を5つ紹介します。どれも簡単にできますので、ぜひ試してみてください。1.自分の過去を振り返る自分の強みを見つけるには、これまでに経験したことや達成したことを書き出して「自分史」を作るのがおすすめです。なぜなら、自分史を作ることで普段では気づかない「過去に達成したこと」や「努力したこと」に気付きやすくなるからです。自分史では過去に実際に経験した内容であれば何を書いてもかまいません。成功体験だけでなく、失敗談や苦労したことなども自分史のテーマに加えてみてください。いずれにしても、体験から学んだことがあるはずです。また、自分史を作る場合は単に出来事を書くだけではなく、そのときに感じた「感情」も付け加えるようにしましょう。そうすることで記憶が鮮明によみがえり、イメージが定着しやすくなります。2.友人や家族、恩師に聞く自分で見つけるのが難しい場合は、家族や友人、もしくは学生であれば担当の先生に聞くのも良いでしょう。というのも、人間は自分のことになると、意外に気付きにくい側面があるからです。身近な人に聞くことで、自分では気づいていない強みが見えることもあります。また、自分にとっては当たり前でも、周囲からみれば強みになることは意外に多いものです。この記事の読者の方も、友人の良いところならパッと思い出せるのではないでしょうか。それと同じように、周囲の人もあなたの良いところをきっと見てくれてますので、恥ずかしがらずに1度聞いてみましょう。「あのとき手伝ってくれて助かったよ」や「いつも細かいことに気付くよね」など、自分では思ってもみないアドバイスが返ってくるかもしれません。3.自分の短所を深掘りする自分の強みを見つけるには、自分の「短所」から深掘りする方法もあります。この方法は、真面目な性格の方や、向上心が高い方におすすめです。というのも、こうした方の中には、充分な能力を持ちながら、自己評価が比較的低い性質の方も少なくないからです。また、周囲の人から実力が認められていても「自分はまだまだ」と思い、できないことを「短所」とみなしてしまいがちです。そのため、場合によっては過去の失敗がトラウマになっている場合もあるかもしれません。このような傾向が強い方は、「失敗から何を学んだか」ということに注目してみてください。失敗を乗り越えるために工夫したことや努力したことが必ずあるはずです。マイナスな出来事からプラスの要素を探すと、強みが見えやすくなります。4.ネガティブな感情に注目する「短所を深掘りする」方法と共通する部分がありますが、自分のネガティブな感情を観察するのも効果的です。ここで言うネガティブな感情とは「イライラ」や「モヤモヤ」することと捉えてください。というのも、こうした感情は「自分ができて、他人ができないこと」に対して生まれやすいからです。たとえば、気が利かない人にイライラするのは「自分なら気付くのに」という思いの裏返しですし、約束を守らない人にモヤモヤするのは、「自分はきちんと約束を守る」という真面目さからくる感情です。このように、ネガティブな感情から強みを見つける方法もありますので、普段から感情の動きをよく観察しておくと良いでしょう。5.マインドマップを使って視覚化する「強み」を見つける方法として、ツールを使うのもおすすめです。なかでも、とくにおすすめの1つにマインドマップがあります。マインドマップとは、中心となるテーマを決めて、それに関連するキーワードを図式化するツールです。たとえば、「サッカー」をメインテーマに選ぶとします。メインテーマを選んだら、・Jリーグ・選手名・本拠地・本拠地の特産品・移籍選手・ワールドカップ・ランキング・アジアカップなどの関連ワードを書き込み、アイディアマップを作成します。すると頭の中のアイディアが図式化されるため、情報が整理され、本当に重要なことが見つけやすくなります。じっくりと自分と向き合いたい方にはマインドマップがおすすめです。無料で使用できるサイトもありますので、利用したことのない方は試してみてはいかがでしょうか。「強み」とはあなたらしさである今回は「強み」の見つけ方を解説しました。「意外に簡単かも」と思われた方も多いのではないでしょうか。「強み」と聞くと身構えてしまいがちですが、「長所」と「強み」の違いをきちんと理解し、見つけ方を知れば、それほど難しいものではありません。「ついつい考えすぎてしまう」という方は、それこそが「強み」が見つけられるヒントかもしれませんよ。本記事が、読者の方のウェルビーイングに少しでもお役に立てば幸いです。★MiCORAYピックアップ★アビリティハッカー【無料】自己分析であなたの強みを知る 〜「VIA強み診断テスト」の使い方と特長自己分析ツール BIG5-BASIC参考資料doda面接で長所・短所を質問されたら?正しい答え方と回答例文careerticket長所と強みはどう違う?同じ内容を伝えてもいいの?両方聞かれたときの対処法などを解説Offerbox自己PR・強みと長所の違い|書き方や例文一覧を紹介チアキャリア【注目】長所・強み・自己PRの違いを知れば、就活が上手くいく!!PORTキャリア強み一覧付き|自分の強みが必ず見つかる方法9選とアピール方法株式会社Maneql自分の強みの見つけ方|長所を見つけるワークで自分らしさを理解しよう