趣味など自分のために時間を使うことは、仕事のモチベーション維持のために大切ですよね。休日だけを楽しみにするのではなく、仕事のある日も自分の時間をうまく使うことができるのが、理想ではないでしょうか。近年、多くの企業が、社員が働く時間を自由に選べるように働き方を工夫し始めています。働く側も自分にあった働き方のできる企業を選べるようになりました。多様な働き方から自分に合うものを選択し、仕事とプライベート、両方を充実させましょう。自分の時間を有効に使える働き方とは?新型コロナウイルスの影響もあり、毎日同じ時間に同じオフィスに出社するという働き方は当たり前ではなくなってきました。多様な働き方は、仕事に対する向き合い方が変わるだけではなく、自分の時間を有効に使うことができるようになるでしょう。自分の時間を有効に使える働き方を5つ紹介しますので、ぜひ企業を選択する際の参考にしてみてください。1.フレックスタイム制フレックスタイム制とは、決められているのは1ヵ月の総労働時間のみで、日々の始業時間と終業時間は、働く側が自由に決められる制度です。働く時間が決まっていると、就業時間中に予定があっても、半休や有給を活用するしかありませんでしたよね。フレックスタイム制であれば、9時〜18時が定時で、9時に歯医者の予約をしている場合、歯医者が終わって10時に出社することが可能なのです。上手に活用すれば、仕事とプライベートの両立がしやすくなりますよね。決められているのは1ヵ月の総労働時間のみなので、月の労働時間を守れば、1日の労働時間は働く側が選ぶことが可能です。月初や月末など仕事が立て込んでいる時は1日10時間働き、月の半ばなど仕事が落ち着いているときは6時間働くなど1日の労働時間を自由に調整することもできます。保育園の送り迎えや家事分担のため、フレックスタイム制を活用している家庭も増えているようですよ。資格取得のための勉強をしたり、習い事に通う時間を確保することもできそうですね。フレックスタイム制を導入している企業の多くは、いつ出社してもよい時間帯であるフレキシブルタイムと必ず勤務しなければならない時間帯のコアタイムを定めています。コアタイムにミーティングや面談などの予定を設定していることが多いようです。コアタイムを設定しないフレックスタイム制であるスーパーフレックスタイム制を導入している企業もあります。2.時差出勤制度時差出勤制度は、1日の労働時間が決められており、その範囲内で働く側が始業時間と終業時間を決める制度のことを言います。元々は通勤時間帯の電車などの混雑を緩和するために作られた制度です。時差出勤制度は、フレックスタイム制と同じだと思うかもしれませんが、まったくの別のものです。月の総労働時間が決まっていて、1日の労働時間を自由に選択できるフレックスタイム制と違い、時差出勤制度は、1日の労働時間は固定されており、始業時間もいくつかのパターンから選ぶという違いがあります。9〜18時が定時であれば、8時〜17時、10時〜19時など出勤する時間を振り分けることによって、通勤ラッシュを避けることが可能になります。特に都心部に勤め先がある方は、毎日満員電車に揺られて通勤をするだけで、朝からどっと疲れてしまうなんてことも多いのではないでしょうか。時差出勤を活用することで、通勤へのストレスを軽減することができるかもしれません。1日ごとに始業時間を自由に設定できる企業もありますが、1週間や1ヵ月単位で始業時間を決めることを求められる場合もあります。3.テレワークテレワークは、オンラインなどを利用し、オフィスから離れた場所で働く働き方です。新型コロナウイルス感染症の影響により、働いている企業にテレワークが導入されたという方も多いのではないでしょうか。働く場所は、自宅やサテライトオフィスなど会社以外であれば、働く側が自由に選択することが可能です。通勤をする必要がなくなりますので、その分、働く側は自分の時間を確保することができるでしょう。満員電車に乗る必要もありませんので、通勤によってかかるストレスを減らすことも可能です。育児や介護などで家から離れられない人でも、テレワークであれば、仕事を辞めることなく、働き続けられますよね。企業側も、通勤交通費やオフィスにかかるコストを削減できますし、会社近辺に住んでいない人を採用できるというメリットがあります。完全テレワークを導入している企業もありますが、週1回のみなど回数が制限されている場合もありますので、求人をしっかりと確認するようにしましょう。企業によっては、働く時間が決まっていたり、働く場所は自宅のみと定められている場合もあります。4.ハイブリッドワークハイブリッドワークとは、テレワークとオフィスへの出社を併用したハイブリッドな働き方のことを言います。新型コロナウイルス感染症により、テレワークは急速に普及しました。テレワークは、通勤の時間やコストを削減できるなど多くのメリットがありますが、出社した方が生産性の高い業務は進めづらいなどのデメリットがあることが分かりました。出社とテレワーク、両方のメリットを活かし、デメリットを補うために生まれたのが、ハイブリッドワークなのです。ハイブリッドワークは、仕事の内容などに応じて、働く側が自由に出社かテレワークを選択します。コミュニケーションを取りながらアイデアを出す必要がある場合は出社、書類作成などひとりで黙々と行う仕事をするときはテレワークを選ぶことができます。自分の予定と仕事の内容を調整することもできますので、自分の時間を有効に使うことができそうですね。子どもが熱を出してしまったなど出社できない日はテレワークを選ぶことができ、育児をしている方にとっても、働きやすい制度だと言えます。オフィスに出社する日が決まっており、それ以外は働く側が選択する方式をとっている企業もあるそうです。5.時間単位の有給制度これまでの有給休暇は、1日単位、または半日単位で取得することが基本でした。時間単位の有給制度では、1時間単位で有給を取得することが可能です。例えば、夕方から予定がある場合は、1〜2時間ほど有給を使用すれば、早く退社することができるのです。半休を使うほどではないけれど、数時間早く退社できれば参加できるであろう夕方に開催されるコンサートや舞台などの予定も入れやすくなるかもしれません。時間単位の有給制度をうまく活用することで、仕事を休むことなく、自分の時間を使うことができるでしょう。仕事もプライベートも充実させる働き方の選択を!仕事のやりがいなどももちろん大切ですが、プライベートを充実させることは、仕事へのモチベーションを維持するために重要です。休みの日だけではなく、自分に合った働き方を選択することで、仕事の日でも、プライベートを満喫することが可能な時代になりました。多様な働き方を紹介しましたが、企業によって、導入の仕方やルールなどはさまざまです。従来の決まった時間に働く働き方が合っている方もいるかもしれません。ぜひ自分に合った働き方を選択し、仕事とプライベート、どちらも充実させましょう。