毎日満員電車で通勤をせずに、好きなときに好きな場所で働くことができたらと考えたことはありませんか。会社員として毎日オフィスに出社する働き方を辞め、場所や時間にとらわれない働き方であるノマドワーカーになる人が増えてきています。ノマドワーカーになれば、海外に住むことや旅をしながら働くことも可能です。しかし、なりたいと思えば誰でも簡単になれるものではありません。ノマドワーカーのメリットやデメリット、必要な能力について紹介します。ノマドワーカーとはノマドワーカーとは、場所や時間、組織にとらわれない働き方をしている人のことを言います。ノマドはフランス語で遊牧民や放浪する人を、ワーカーは働く人を意味します。遊牧民は、家畜を引き連れて各地を転々として生活していますよね。遊牧民のように日々移動しながら、さまざまな場所でノートパソコンやタブレット、スマホを用いて仕事を進めていきます。組織にとらわれない働き方というと、フリーランスと同じと感じる方もいるかもしれません。フリーランスは雇用形態として使われる言葉で、ノマドワーカーは働き方を指している言葉という違いがあります。ノマドワーカーも会社には所属しませんので、個人で仕事を請け負って働くという点は同じですね。ノマドワーカーのメリットどんな場所でも仕事ができるノマドワーカーの最大のメリットはなんといっても、好きな場所で仕事をすることができることでしょう。インターネット環境がある場所であれば、自宅やカフェ、コワーキングスペースなど、どんな場所でも仕事をすることが可能です。旅行が好きで全国各地を飛び回りたい人には、ノマドワーカーがぴったりかもしれません。会社員の場合、有給を取得したり、仕事を調整するなどの準備が必要になりますよね。ノマドワーカーであれば、飛行機やホテルなど、インターネット環境のある場所で仕事をすることができるのです。また、配偶者が転勤族の場合でも、ノマドワーカーであれば、住む場所が変わっても仕事を変えずに働き続けることができます。好きな時間に働けるノマドワーカーは会社員のように始業時間や終業時間が決まっていません。仕事によっては納期があったり、オンラインミーティングが行われたりと時間が決められている場合もありますが、基本的には働く時間は自由です。同じ時間に同じ場所に出社するという働き方が向いていないという人には、ノマドワーカーは最適かもしれませんね。育児や介護をしている方も、会社員であれば休暇を取ったり、時短勤務をしなければなりませんが、ノマドワーカーであれば両立が可能と言えるでしょう。人間関係のストレスが少ないオフィスで働いていると、上司との付き合いや職場の飲み会などの人付き合いが不可欠ですよね。どうしても苦手な人と付き合わなければならなかったり、行きたくない飲み会に付き合いで参加しないといけなかったりすることもあると思います。ノマドワーカーは、基本的には会議や打ち合わせもオンラインで完結することがほとんどです。人間関係のストレスは、オフィスで働く場合と比べ、大きく軽減されると思っていいでしょう。ノマドワーカーのデメリット収入が不安定になる可能性があるノマドワーカーは個人で仕事を請け負っていることが多いため、ほとんどの場合、毎月決まった収入が入ってくるわけではありません。仕事が急に来月で終わりというパターンもありますし、収入が不安定になってしまうことがあります。収入が安定しないことで、不安になってしまう人も多いそうです。常に仕事を受ける相手を自分で探し、収入を確保していく意識が必要になっていきます。コミュニケーション不足に悩みやすいオフィスで顔を合わせて人付き合いをしないことはメリットでもありますが、デメリットでもあります。クライアントやチームメンバーとのやり取りは、基本的にオンライン上で行われます。同じ場所で働く場合に比べて、他のメンバーが現在どのような状況かを把握できない場合があります。その結果、仕事のやりにくさを感じたり、モチベーションの低下に繋がってしまうこともあります。手続きや支払いを自分でしなければならない会社員の場合、源泉徴収や年末調整、健康保険、厚生年金などの手続きはすべて会社が行ってくれますよね。給与から天引きされ、特に何もしなくても問題なく支払いが終っている状態だと思います。ノマドワーカーの場合は、すべてを自分で行わなければなりません。税務署に開業届を提出し、国民健康保険や国民年金などの手続きや毎月の支払いを必ず行う必要があります。日々収入や経費の計算や記録をしておき、1年終れば確定申告もしなければなりません。近年はノマドワーカーが増えてきていますので、自分でやらなければならない手続きの方法を紹介しているサイトが多く存在しています。手続きをサポートしてくれるツールも増えてきていますので、上手く利用すれば、負担を軽減することができるでしょう。ノマドワーカーに必要な能力仕事をするための基礎的なスキルノマドワーカーは、個人で仕事を獲得しないといけないため、仕事をするためのスキルが必要となります。会社であれば周りの人に教えてもらいながら、スキルを徐々に身につけていくことができると思います。ノマドワーカーは1人で仕事をしなければならないので、始める前にはスキルを習得しておきましょう。基礎的なスキルを持ち合わせていないと、仕事を受けることができません。テキストなどを購入して独学で学ぶこともできますし、スクールに通うことでスキルを身につけられます。ノマドワーカーにこれからなる場合は、副業として実績を作りながら、スキルが十分にあるかどうかを確認しておいた方が安心です。自己管理能力会社員であれば、上司や同僚たちが周りにいるので、サボることはできませんよね。ノマドワーカーは、常に誰かから見られているわけではありません。自分でスケジュールを管理しながら仕事を進めていかなければならないのです。プライベートの時間と仕事の時間をしっかりと切り分け、メリハリをつけて働くことも重要となってきます。自己管理能力がないと、ダラダラと仕事をすることになり、生産性が下がったり、長時間労働に繋がってしまう可能性もあります。また、体調を崩して休んだ場合、収入が減ってしまう恐れもありますので、健康管理を徹底しなければなりません。環境適応力ノマドワーカーは、働く場所が日々変わっていきますので、どんな環境であっても、集中力や生産性を保って働く能力が必要です。カフェで作業をすれば、人が多い可能性もありますし、必ずしも静かであるとは限りません。BGMが流れている場合もありますし、作業をする机や座る椅子も場所によって違いますよね。周りの環境が変わったとしても、一定のレベルを保って働ける環境適応力が必要です。ノマドワーカーになるために好きな時間に好きな場所で働けると聞くと、憧れを抱くかもしれませんが、メリットばかりではありません。ノマドワーカーになるためには、デメリットをしっかりと理解し、対策しておくことが重要となってきます。これからなりたいと思っている人は、まず必要な能力を身につけることから始めてみましょう。★MiCORAYピックアップ★・電源カフェ・NIKKEI OFFICE PASS・エキスパートオフィス・HafH(ハフ)・ADDress