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【INTERVIEW. No1】チャレンジ精神が、人生の扉を開くきっかけとなった

Name

SAORI

Work

ホテルチェーン経営企画・営業企画

Dream

ウェルビーイングホテルを創ること

Wellbeingな人

公開日:

2023.08.01

今回は今年4月に新たにローンチされたウェルビーイング・メディア「MiCORAY(ミコレイ)」の設立メンバーSAORIさんから、憧れのホテル業界での体験談や人生のターニングポイント、そしてこれからの将来像についてお話を伺いました。

ーーお名前と簡単な経歴をお願いします。

SAORI:SAORIと申します。ウェルビーイング・メディア「MiCORAY」の設立メンバーの1人として、記事内容の校閲や運用をしています。

現在30歳で、大学卒業後はホテル業界に就職して、ホテル運営やホテルシステム会社の営業に携わりました。現在は全国展開しているホテル・チェーンの経営企画や営業企画の仕事を担当しています。

とにかく根っからのホテル好きで、これまでずっとホテルに関わる仕事をしてきました。

ライフ・ワークバランスという言葉を耳にしますが、私の場合は「ライフ=仕事」になってしまったので、あまり線引きがない感じです。でもそれはそれで楽しい毎日を生きてます。

趣味はあまりないですが、あえて挙げるとすれば、ユーチューブ配信ですね。全国のホテルに宿泊して紹介するチャンネル宿紹介_発掘こんぶを運営していますので、よろしければチャンネル登録もお願いします(笑)。

ーーずっとホテル業界に携わっていらっしゃるようですが、子供の頃からお好きだったのですか?

SAORIそうですね。両親も旅行が大好きなので、国内外を問わず、子供の頃から旅行にはよく連れて行ってもらってました。なので、自分にとってホテルは身近な存在でした。

でも、人と関わることもホテルと同じくらい好きなんです。学生時代からホテル業界の接客に憧れていたので、それを突き詰めて現在にいたっています。

ーー憧れの業界に就職できたのですね。その中で「これは大変だったな」と思ったエピソードやご経験はありますか?

SAORIはい。ホテル業界に就職するには英語力が必要だなと思い、何度か海外留学しました。英語は本当に苦手だったのですが、それ以上に、外国人の方とのコミュニケーションには苦労した思い出があります。

なかでも一番大変だったのが、就職活動を終えた後にワーキングホリデーで訪れた、オーストラリアでの経験ですね。そのときは現地で働くのが目的で、インターンシップに挑戦しようと思い、オーストラリアのホテルに応募したんです。人生を振り返っても、あの時が一番大変だったかもしれません。

フロントスタッフとして勤務しましたが、英語がきちんと聞き取れず、手探り状態で業務をこなす毎日でした。同僚との日常会話にもついていけず、お客様からも「なんで話が通じないんだ?」とか「人を変えてくれ」と言われたこともありました。

学生時代にホテルでアルバイトしていたので「ホテル業務をある程度知ってるぞ」という気持ちだったのですが、語学ができないだけでこんなにも劣等感を持つんだなと、その時に思い知らされたのを覚えています。

でも両親にお金を出してもらっていたので、「やりきらなきゃ」と思い直し、現地で外国人の友達を作り必死に英語を学びながら業務をこなしました。

その後、なんとか従業員に昇格できたことが、自分の中では結構自信になった経験ですかね。大変でしたけど。

ーー現地で従業員になれたのはスゴイですね。

SAORIありがとうございます。とはいえ4カ月しか滞在しなかったので、長期留学の方と比べたら英語力はまだまだです。しかし気がついたのは、「とりあえず、やってみたら何とかなる」ということですね。ある種の「タフさ」が学べた良い機会だったと思います。

今までの語学留学では、語学学校やホームステイなどで居場所がありましたが、そのときは完全に1人で。自分1人で生活する孤独感ってこういうことなのかと実感しました。

そういう意味では、日本で働いている外国人の方って本当にスゴイなと思います。

身近に起きた事件がきっかけで、自分の本当の使命に気がついた

ーーたしかに、それはメンタルが鍛えられそうですね。その後、社会に出てから「これは人生のターニングポイントだったな」と感じたことがあればお聞かせください。

SAORIホテル業務以外にも、人の役に立つ仕事をしたいとか、世の中に「何か」を残したいという願望が以前からあって・・・。その「何か」はまだハッキリしていないのですが、ホテル業務を通じて形にできれば良いなというのは漠然とあります。

この思いは数年前に身近な人が逮捕された経験から来ていて、それが私にとってターニングポイントになったのかなと振り返って思いますね。

もちろん私は直接関わっていませんが、その経過を知るにつれ、「冤罪(えんざい)なのでは?」というのが私の正直な感想でした。

しかし当時のマスコミ報道では、信ぴょう性のない情報が流れたり、まったく関係ない人がまとめサイトを作って誹謗中傷が書き込まれたり。それらを第三者の視点から見ていて、悲しい気持ちになったんです。

それで「世の中で正しいことって何だろう」と真剣に考えてみたものの、自分には何もできないというもどかしさを感じて。それと同時に「私のこの経験にはきっと意味があって、自分にも何かできるんじゃないか」という考えに至ったのを覚えています。

その後、受刑者の方の待遇や出所した後の生活を調べ始めましたが、現実は厳しいものだと痛感しました。

例えば、日本人の再犯率は48%程度と言われていて、およそ2人に1人の方が再び罪を犯してしまうんですね。

犯罪を犯す人が根本的に悪人かというと必ずしもそうではなく、多くの場合、出所しても居場所を見つけられないことが、再犯の原因であることがわかりました。

ーー社会復帰後の生活が保証されていないのは、大きな課題のように思えますが、いかがでしょうか。

SAORIそうですね。誰にも助けを求められず、なおかつネット上での個人情報や誹謗中傷の拡散のために働き口も見つけられないのが現状です。日本においては、一度挫折した人に対する世間の風当たりの強さが想像以上に強いんだなと改めて感じました。

もちろん、「罪を犯した人が世間から冷遇されるのは当然だ」という意見もあるとは思うのですが・・・。

しかし、その人たちがキチンと反省しても、やり直すチャンスがまったくないのは寂しすぎるかなという気がしています。

ーーその経験が、現在のSAORIさんの原動力になっているのですね。

SAORIそれまでは、ニュースで事件を見ても深く考えたことはなかったのですが、その人にとっては出所してからが再スタートなので。

一方で、出所しても自分の居場所を見つけられず、刑務所に戻るために再び罪を犯す人もいるという話を聞いて、世間の厳しさを感じました。

その他にも、犯罪がその人が抱えるなんらかの障害と密接に関わっていることにも気付かされました。

もちろん、発達障害や知的障害を抱えているからといって罪が許されるわけではありませんが、罪を犯したかどうかは別として、障害を抱える多くの人が、今の日本社会に生きづらさを感じているのも事実です。

例えば、日本では自殺率が高く、これには発達障害や知的障害が影響しているケースも少なくないようです。こうした現実を知ってから、日本でもまだやれることがあるはずだと感じるようにました。

今後は罪を犯した人が再スタートする際に、手を差し伸べられるような事業や居場所を作れたらと考えています。

ーー障害に対する理解を少しずつ広めていくことが大切だと思います。そのために、SAORIさんは現在どのような活動をされていますか?

SAORI現在はウェルビーイングのきっかけを作るメディア「MiCORAY」に参加しています。またそれとは別に、受刑者の方に関わるボランティア活動にも携わっています。

そのボランティア団体は、受刑者の方の社会復帰を助けることを目的としていて、主に出所後に役立つ情報を発信するニュースレターを発送しています。

じつは刑務所の中は殺風景で季節感もなくて、すごく寂しい空間なんです。

なので、受刑者の方にメッセージ付きの絵はがきや写真などを送ったり、暑中見舞いを送ったりなどの活動をしています。

ーーそういうこともできるのですね。そのような団体はインターネットで募集しているのですか?

SAORIできるんですよ。インターネットでボランティア活動を検索していた時に、私と同じような思いを持っている方がたくさんいることがわかり、さまざまな団体が活動していることも知りました。

今はまだ会社員なので個人的な活動のみですが、将来的には独立して経済的な支援ができるぐらいの事業を構築したいと思っています。

ーー私が海外で見た中には、自然の中で普通に生活している刑務所もあったので、日本も時代に合わせて変化すればいいなと思います

SAORI本当にそう思います。出所後はもちろん、刑務所内での対応も日本はあまりに遅れています。また、受刑者の方の人権を守るための議論がすでになされてますね。

本来であれば、拘留期間中に立ち直らせて、社会復帰させるという流れを作るべきだと思います。

しかし現実は違っていて、肝心の更生プロセスが抜けているような気がしています。だからこそ、出所しても孤独になり、居場所を求めて再び罪を犯してしまう。

更生も視野に入れるのであれば、単純作業ばかりさせるのではなく、出所した後にも活用できるスキルを身につけさせるべきだと考えています。

目の前の「小さな幸せ」に気が付くことがウェルビーイングへの第1歩

ーー社会に貢献できることはまだまだありそうですね。では、SAORIさんが幸せを感じる瞬間や、ウェルビーイングな瞬間はどんな時ですか?

SAORIウェルビーイングというと大げさな気がしますが、幸せを感じる瞬間ってどこにでもあると思っています。

たとえば、いつもより早起きして出勤前にカフェでコーヒーを飲んだり、晴れた日に公園に行って、寝そべって太陽の光を浴びたりするとか。

毎日働いて、金曜の夜に自分へのご褒美として「コンビニのスイーツ何食べようかな」と想像する瞬間とかですね。「なんとなく幸せ」みたいな。

私は小さな幸せをたくさん見つけることが、大きな幸せにつながるような気がしています。その方がコスパも良いですしね(笑)。

「これをしないと幸せになれない」のではなく、「身近なところにある幸せをいかに感じられるか」が大切だと思っていて、幸せはお金とはあまり関係ないかなと。

ーー生きているだけで幸せって思いますもんね。

SAORIそうなんです。病気をした後は「健康であることの幸せ」を実感します。それから私が特に「幸せだな」と感じる瞬間は、自分が投げかけた言葉が、誰かに良い影響を与えられたときですね。

学生時代、塾講師のアルバイトをしていて、自分では何気なく言ったつもりの言葉でも「あの時に言ってくれた言葉が凄く自分の人生にとってよかったです」と生徒さんが覚えていてくれたのが本当に嬉しくて。

これ以外にも、仕事で同僚に感謝されたり、お客様に「ありがとう」って言われたりしたら、それだけで嬉しくなります。

もちろん、まずは自分の心や身体を満たすことが大事だと思いますが、その上で、誰かに良い影響を与えられた時に、自分も嬉しいっていう「幸せが周りに広がる」あの感覚ですね。それがウェルビーイングなのかなと私は思っています。

ーー最後に、SAORIさんの将来像や今後チャレンジしたいことをお聞かせください。

SAORIやはり日本人にはウェルビーイングが圧倒的に足りないなと思っていて、将来的には心も体も社会的にも満たされる居場所を作りたいですね。そのためにも、私がこれまで軸として活動してきたホテル事業を通じて、何か提供できればなとアイディアを構想しています。

具体的な内容はこれからなのですが、生きづらさを感じている人の心を軽くする「MiCORAY」のミッションと同じく、それを「実際に体感できる場」としてのホテルを作れたら嬉しいです。そして今はそれが使命だと思い、毎日活動しています。

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